【マイラーズC予想2019】ダノンプレミアム、確勝級か?

春の京都競馬の一発目の重賞は安田記念を狙うマイラーのステップレース「マイラーズカップ」だ。昨年の2着馬・モズアスコットは本番の安田記念を制しており、2013年の3着馬・ダノンシャークは安田記念でも3着、2012年の3着馬・コスモセンサーも安田記念で3着に入線しており、本番を占う上で重要な一戦となっている。

今年は重賞4勝のG1馬・ダノンプレミアムが人気の中心となりそうだ。前走の金鯱賞はダービー(6着)ぶりと久々だったが、好位のインから抜け出して見事に快勝。休み明けでもしっかりと力を発揮した。

ダービーでは直線で進路を確保しきれなかったこともあり、初めて着順を大きく下げたかたちとなったが、金鯱賞ではインでロスのない競馬もでき、直線では鋭い末脚が炸裂した。

弥生賞、ダービー、金鯱賞とスローペースが続いているが、口を割りつつも何とか折り合っており、折り合い面の課題も大きく問題視するほどではなくなってきた。それでも本来はもう少し早い流れの方が合いそうで、2F短縮してマイルへ舞台を戻してきたのは好条件。2000mも十分こなせる馬ではあるが、瞬発力が武器の同馬にとって京都のマイルは絶好の舞台と言えよう。

金鯱賞は13頭と小頭数だったが、今回は登録時点で10頭のみとさらに少なくなる。マイルでこの頭数なら折り合い面の不安はかなり解消されるし、直線での進路取りもかなり楽になるだろう。昨年の2着馬で安田記念を制したモズアスコットや東京新聞杯を勝ったインディチャンプなど強い馬も揃っているが、これまで闘ってきたきた相手を考えれば驚くような相手でもないだろう。

ただ、ステップレースとは言え、見据えている先は本番の安田記念だ。ここは何が何でもというような一戦ではなく、本気度はそこまで高くはない。個人的には2000mの大阪杯で見たかった一頭で、ここへ駒を進めてきたことは意外だったが、大阪杯でもアタマを狙えるくらいは評価している一頭なので、あまりに甘い仕上がりでない限りここは本気度が低くても重い印を打ちたいところだ。