【マイラーズC予想2025】開幕週の高速馬場ならジュンブロッサム、条件好転での反撃に期待
中心となるのは、前走・東京新聞杯で10着に敗れたジュンブロッサム。
今回はその雪辱を果たす絶好の舞台だ。近2戦はマイルCSと東京新聞杯でともに10着と不本意な結果に終わったが、それぞれに明確な敗因があり、いずれも能力を出し切れなかった印象を受ける。マイルCSではスタートで大きく出遅れたうえ、間隔の詰まった中3週のローテーションが響き、直線ではまったく伸びを欠いた。前走の東京新聞杯では平均ペースからの瞬発力勝負となり、脚を溜める間もなく外を回されて失速。敗因は展開や位置取りにあり、力負けではない。
本質的にゲートの不安定さは課題だが、スムーズな競馬ができれば鋭い末脚で差し込めるタイプ。京都マイルはマイルCSでの敗戦歴こそあるが、当時は出遅れに加えて荒れた馬場の内を突かされる不運も重なっており、参考外と見るべきだ。これまでレコード勝ちを二度果たしており、高速決着への適性は高い。とくに開幕週の軽い馬場はこの馬の末脚を最大限に引き出す好条件であり、舞台設定としてはベストに近いと言っていいだろう。
さらに今年のマイラーズカップは、G1馬不在で例年よりもメンバーレベルが低調。抜けた存在が見当たらず、ジュンブロッサムにとっては明らかに相手関係が楽になる。3走前の富士Sでは、前後半フラットな流れの中でマイルCS・ドバイターフの勝ち馬ソウルラッシュを鋭く差し切り、重賞級の能力を証明済み。中団から長く良い脚を使え、速い上がり勝負にも対応できる点は開幕週の京都外回りと非常にマッチしている。
今回は馬場、展開、相手関係のいずれにおいても大幅な条件好転が見込める一戦。自分の競馬に持ち込めれば勝ち負けは濃厚で、ここは巻き返しに大きな期待を寄せたい存在である。