【東京ハイジャンプ2017】オジュウチョウサン骨折明けでも格上か、王者を降す馬は?

今週15日(日)の東京で開催される重賞は「第19回東京ハイジャンプ(J・G2)」。何と言っても注目は連覇がかかるオジュウチョウサン(牡6、美浦・和田郎厩舎)でしょう。

今年4月に右第1指骨を剥離骨折したオジュウチョウサンでしたが、約半年で復帰。8月には帰厩し順調に調整を続けており状態は良好の様子です。昨年の4月に中山グランドジャンプを優勝してから前走の中山グランドジャンプを優勝するまでの1年間はなんと負け無しの6連勝。現在の障害界で現役最強馬と言える馬です。骨折明けとは言え出走してくるからには今回も絶対的な人気を集めるに違いないでしょう。

骨折明けのオジュウチョウサンを負かす馬はいるのか?有力馬3頭

相手には前走の中山グランドジャンプでオジュウチョウサンの3馬身半差の2着に入着したサンレイデュークや、前走新潟ジャンプステークスを優勝し重賞初制覇を果たしたグッドスカイ、前走東京ジャンプステークスを優勝し重賞初制覇を果たしたシンキングダンサーなどがおり、現役最強馬を迎え撃ちます。

サンレイデューク

サンレイデュークは9歳馬、近4戦は全てオジュウチョウサンに負けており、これまでで一番近くまで詰め寄ることができたのが前走の3馬身半差と、実力差を見せつけられ続けている状況。それでも積極的に絶対王者を負かしに動いていった前走のレースぶりに心を動かされたファンも少なくないでしょう。3着馬のアップトゥデイトに8馬身差をつけ、3着以下を封じたのは高評価。今年は1戦目より2戦目と内容が良くなってきているので次も良化に期待。

グッドスカイ

新潟ジャンプステークスを優勝したグッドスカイは、近3戦で3着→2着→1着と着実に力をつけている4歳牝馬。2走前の東京ジャンプステークスでは2着に入着し、生垣のある東京のコースにも対応できていることから、今回も好勝負しそうな気配があります。主戦騎手の森一馬騎手ですが、8日の京都開催に騎乗していた馬が転倒し、頭部打撲、脳震盪、右頬部打撲傷、口唇擦過傷と怪我を負っており当日に騎乗できるかどうかといった不安がありますが、いつものコンビで参戦できるなら注目しておきたい一頭です。

シンキングダンサー

前走の東京ジャンプステークスを優勝した4歳牡馬のシンキングダンサーですが、重賞初挑戦にしてグッドスカイやハギノパトリオットを降して優勝。同馬を管理する武市康男調教師は開業12年目で初めて重賞を手にし、鞍上の金子光希騎手は15年の新潟ジャンプS以来となる重賞2勝目を達成。芝とダートを行き来しておりましたが、舞台を障害に移してからは著しく成長。現在オープン→重賞と2連勝中で、成長途上の注目馬です。

強豪オジュウチョウサンが骨折明けでも格の違いを見せつけ重賞7連勝を果たすのか?それともついに王者を降す馬が誕生するのか?過去10年、三連単で10万馬券が6回も飛び出している波乱傾向の強いレースということもあり、注目度の高い一戦となっております。