【しらさぎS予想2025】充実一途の新星シヴァース、勢いと成長力で主役に浮上

記事「【しらさぎS予想2025】充実一途の新星シヴァース、勢いと成長力で主役に浮上」のサムネイル画像

チェルヴィニア、レーベンスティールといった実績馬が揃う中で、注目を集めているのが前走で3勝クラス・夢洲ステークスを快勝したシヴァースだ。クラシック戦線には乗り切れなかったが、ここにきて充実期を迎えつつあり、上位勢に一石を投じる存在となりつつある。

前走の夢洲Sでは、緩い流れの中で3番手の好位を確保し、直線ではナムラエイハブをきっちりと交わして抜け出す危なげない競馬を披露した。ラストも手応え十分にしぶとく伸び、2着以下に影を踏ませぬ完勝だった。前走で2着だったナムラエイハブが次走で勝ち上がっている点を見ても、このレースのレベルは高かったと評価できる。

一方で、昇級初戦となったアメジストSでは9着に敗れているが、序盤から出して行き過ぎて力んだことが響いた印象が強い。やはり前走のように、好位で折り合って正攻法の競馬を展開する形がこの馬には合っている。距離短縮によって折り合いがついたことも好材料で、前走で新境地を見せた。

これまで9戦4勝という堅実な戦績を残しており、きさらぎ賞ではタイム差なしの3着と好走した実績もある。3歳春のアーリントンCでは9着と崩れたが、そこからじっくりと地力を強化し、ようやくここでオープンクラスに名乗りを上げた。今回は二冠牝馬チェルヴィニアや重賞3勝のレーベンスティールといった、かつてないほどの強敵と対峙するが、充実ぶりから見れば通用の可能性は十分にある。

マイル戦で流れが速くなった際の対応力はまだ未知数だが、スローな展開で好位を取れれば、前走のようにしぶとく脚を伸ばせる。展開次第では上位争いに食い込む力はあると見てよく、人気を集める立場になっても不思議はない。

ここでは人気を集める人気馬となりそうだが、それに応える走りを期待したい。佐々木オーナーにとって7頭目の重賞ウイナーとなれるか。秋以降の大舞台を見据える上でも、今回の一戦は確実にその試金石となるはずだ。