【エリザベス女王杯2021予想】脚質の柔軟性No1のイズジョーノキセキ、格上挑戦で重賞初Vへ

記事「【エリザベス女王杯2021予想】脚質の柔軟性No1のイズジョーノキセキ、格上挑戦で重賞初Vへ」のサムネイル画像

阪神競馬場の日曜メインは牝馬No1を決めるエリザベス女王杯が行われます。先日のブリーダーズカップでは、5歳牝馬のラヴズオンリーユーがフィリー&メアターフを歴史的快挙で制したように、近年は牝馬の強い馬達の様々な路線での活躍が目立っています。

ラヴズオンリーユーがエリザベス女王杯2年連続3着の後に歴史的快挙、そして3年前のリスグラシューはエリザベス女王杯を勝った後、宝塚記念、コックスプレート、有馬記念で並みいる男馬達を蹴散らしてG1・3連勝を果たすと、エリザベス女王杯の活躍馬は世界で通用する歴史的名馬になる第一歩になってきています。

今年も大阪杯を無敗で制したレイパパレ、秋華賞でG1初制覇を果たしたアカイトリノムスメの2頭のG1馬に加えて、ヴィクトリアマイル2着のランブリングアレー、クイーンステークスの覇者テルツェット、オールカマー1着、2着のウインマリリン、ウインキートスのウイン勢など素質馬が17頭揃いました。

そんな素質馬の中で注目しているのは4歳牝馬のイズジョーノキセキです。イズジョーノキセキは、デビュー以来15戦中10戦を阪神競馬場で走り、2勝2着4回と連対率60%と抜群に得意としています。実は、イズジョーノキセキのように今回の出走馬達は妙に阪神競馬場を得意としている阪神競馬場巧者の馬が多いのです。

例えば、レイパパレは大阪杯を含めて4戦3勝3着1回、デゼルがG2阪神牝馬ステークスを含めて2戦2勝、シャムロックヒルがG3マーメイドステークス勝ちを含めて2戦2勝、クラヴェルがマーメイドステークス2着を含めて2戦2連対、アカイトリノムスメがG1かりの2戦で1着と4着、など有力馬の中にも阪神競馬場での戦績がいいことがわかります。

しかし、同時にレイパパレ、シャムロックヒルが逃げ、デゼル、クラヴェルが追い込みと脚質が極端な馬がほとんどです。アカイトリノムスメは、差し・先行脚質で極端ではないのですが、それ以外の馬達は極端な脚質ばかりです。それに対してイズジョーノキセキは、アカイトリノムスメと同じように差し・先行脚質で10戦しての好成績なのですから、脚質の柔軟性としてはNo1の阪神競馬場巧者と言えます。

極端な脚質は、レースの展開などで不発ということも考えられますので、実績で人気になるほどの信頼度はないかもしれません。その点、イズジョーノキセキは安定感も人気以上のNo1と言えます。さらに同じような脚質のアカイトリノムスメと比較した場合、秋華賞をアカイトリノムスメが制した10月17日にイズジョーノキセキは3勝クラスの西宮ステークスに出走しています。この時の勝時計が1分46秒1、それに対して秋華賞の1800mの通過タイムは1分48秒3と2秒も遅く、イズジョーノキセキが残り1ハロンを13秒掛かったとしても1分59秒1なのに対して、秋華賞が2分1秒2ですから時計的には十分上回っているのです。これだけを見てみると今年は3歳馬よりも古馬の方が強いのかもしれません。

ということでエリザベス女王杯は、阪神競馬場巧者女王決定戦様相となっているので、阪神競馬場での脚質の柔軟性No1のイズジョーノキセキが格上挑戦で驚きの結果を魅せてくれることに期待して応援したいと思っています。