【ジャパンカップ2016予想】最強世代証明開始!3歳世代の挑戦

今年のジャパンカップへ挑む3歳馬はディーマジェスティ、レインボーラインと牝馬ビッシュの合計3頭。過去10年を見ても3歳馬の優勝は2回ありノーチャンスではないと言ったところ。特にレベルが高いと言われ続けてきた今世代の牡馬たちが、実際に大舞台で競り合うことができるか注目してみた。

古馬との初対決で注目が集まるディーマジェスティ

皐月賞を制したディーマジェスティは菊花賞以来の出走になるが、国内では有馬記念、ジャパンCという2つの選択肢が主にある中で、ジャパンCを選んだ。差しの競馬をする馬だから、この中だと直線の短い有馬記念よりは間違いなくジャパンCの方が適性があるだろう。

東京競馬場2400mと、日本ダービーで経験している舞台である。ダービーでは3着と敗れているが、同じく蛯名騎手が乗ると思われ、そのときの反省が生かされてさらに良い騎乗が期待できるはずだ。

菊花賞では2番人気を受けたものの2着と敗戦したが、初の関西での競馬だったからという兼ね合いもある。関東で実績を残してきたディーマジェスティにとっては、東京競馬場でやれるというのはプラス材料となるだろう。

不安材料があるとすればやはり、対戦したことがない古馬に対してどこまで力が通用するか?その他の条件的には不安視すべき部分はほとんどない。ディープインパクト産駒の相性も良いレースだけに、皐月賞馬として3歳馬の代表となり、古馬相手にどこまでやれるかが焦点となる。

モーリスに迫ったレインボーラインの強さは本物か?

ジャパンカップに出走する3歳馬としてはレインボーラインも期待の一頭と言える。アーリントンカップ勝ち馬ではあるが世代代表となりえる決定的な実績には至らない。しかし、菊花賞で2着に入るなど見せ場もあった。

とは言えレインボーラインの注目点は、古馬との対戦が初めてであるディーマジェスティに対し、すでに札幌記念で古馬との対戦を済ませているというところ。結果も2015年の年度代表馬であるモーリスにクビ差まで迫る3着と好走している。モーリスがその後天皇賞(秋)を制する活躍を見せている点を物差しにすれば、GⅠ未戴冠とは言え、レインボーラインも古馬との対決では十分通用する可能性がある。

しかし、気がかりな点があるとすればステイゴールド産駒という点になる。ステイゴールド産駒はジャパンカップでは未勝利であり、過去にはオルフェーヴルやゴールドシップなど強い馬も参戦したが勝ててはいない鬼門のレース。馬券圏内ならば分からないが、勝つ可能性は血統的には厳しいのかもしれない。

また、春以降コンビを組んできた福永祐一騎手がシュヴァルグランに乗るため乗り替わりとなったが、名手ルメール騎手を迎え入れる。テン乗りでジャパンカップに挑むというのがどうなるか気になるところだ。

札幌記念のときよりも出走馬のレベルが全体的に上がるため、モーリスに肉迫した強さを再度引き出せるか。人気次第では馬券的には楽しみな一頭になるだろう。

日本最高峰のレースだけにやはり3歳馬優勢とは言えないジャパンカップ。迎え撃つ強豪古馬勢に立ち向かうには今まで通りのパフォーマンスでは物足りない。更に一皮向けた走りを見せてもらいたい。