【スプリングS予想2025】絶好の“買い時”!上昇ムード漂うジェットマグナム

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きさらぎ賞・9着から巻き返しを狙うジェットマグナム。

最内枠からハナをきって積極策を展開するも、1000m通過は昨年よりも2秒近くも速い58秒7というハイペースに。度外視とまでは言わないが、しっかり流れてからの末脚勝負となっては仕方ないだろう。むしろ、この経験が次走以降の糧になるはずだ。

昨年末のホープフルSでは2・3番手の好位追走と理想のポジションで競馬ができ、直線でも良い手応えでまわって来たが、伸びはそこまでで最後も急坂で耐えきれず7着に敗退。ラスト4F戦で早めに動かざるを得ない展開を考えれば悪くない結果で、この好メンバー相手ではさすがに能力差が出たかたち。それでもデビュー2戦目で7着に敗れたコスモス賞も、レース中に心房細動を発症しての敗退で、度外視して良い。負けた3戦の順位で評価を落とすファンも少なくなさそうだが、条件と展開を考えればまだまだ今後は十分に見直せる1頭だ。

3走前の芙蓉Sでは番手追走から交わして押し切って快勝と、中山の内回りで好走している点も好材料。今の中山は内前有利という印象で、好位で折り合うセンスの良さがある同馬にとっては相性の良い舞台。伊達に5戦消化しておらず、キャリアの豊富さも同レースにおいてはアドバンテージとなる。若さゆえの脆さも徐々に解消されつつあるのは追い切りの動きを見ても明らかで、競走馬としての完成度も着実に上がってきている。

また、追い切りでは1週前に不良馬場の栗東CWで6F79.1-1F11.9の好時計をマーク。これまでビッシリやってこなかった馬がここまで負荷をかけてきたのは初めてで、フォトパドックでもキレさを増した馬格を披露。上積みが見込め、成長力も十分なら高いパフォーマンスも期待できよう。陣営も「ここが勝負」とばかりに仕上げてきており、馬体重の変化や気配次第ではさらに上昇ムードが漂う。

今回のメンバーはホープフルS・7着の実績でも十分上位が狙える低調なメンバー構成となっており、人気を集めそうなキングスコールも骨折明けで仕上がり面にも不安あり。加えて、他の有力馬も休み明けや距離不安を抱えている馬が多く、展開次第では一発を狙える状況。思い切って前に出る積極策を再度選ぶ可能性もあり、ハイペースでも粘り込めるタフさを備えているジェットマグナムなら、伏兵の一角として浮上するシナリオは十分に描ける。

近2戦の敗戦を理由に人気が落ちるようなら、むしろ絶好の狙い目だ。人気の盲点になるタイミングこそ、馬券妙味たっぷりの“買い”のタイミングだろう。