JRA-UMACA、導入効果は高いが“無観客競馬”で存在意義薄れる?

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キャッシュレス投票サービス「UMACA」は2018年9月よりサービスを開始しており、2019年9月には会員登録数が10万人を突破。3月にドバイのメイダン競馬場で開催されるドバイワールドカップデーなど海外のレースもネット投票に加えてUMACA投票でも購入ができるようになったことで、昨年は同レースを含む海外のレースにおいても売り上げを大幅に伸ばしている。

5月9日(土)には、JRA初のキャッシュレス専用場外「エクセル茨城境」もオープンされることが先日JRAから発表された。発売されるレースは中央競馬のすべてのレースで、発売方法はUMACA投票機による発売のみとなっており、利用にはUMACAへの会員登録が必要となる。

しかし、国内の競馬は先月29日から各地で無観客競馬での開催が行われており、競馬場やウインズ等での現金やUMACAでの馬券発売は行わず、電話・インターネットによる馬券発売のみとなっている。そのため、UMACA投票機による発売のみとなるキャッシュレス専用場外がオープンしても、利用自体ができなくては意味がなくなってしまう。

また、UMACAを含めた馬券発売・払い戻しは行わず、平日払い戻しサービスも取りやめとなっているため、UMACAへすでに入金しているユーザーは出金できない状況が続いている。新型コロナの一刻も早い終息を願うとともに、UMACAユーザーへの対応を含め、JRAの今後の新たな対応にも期待したい。