【ジュライステークス2025予想】昇級初戦のジョージテソーロ、人気も不安材料多し

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今週日曜、福島競馬場のメインレースには、ダート1700mで行われる3歳以上オープンのハンデ戦「ジュライS」が組まれている。

このレースは、2020年に阪神ダート1800mで代替開催、2023年は施行なしと変則的な経緯があるため、参考になるのは2021年、2022年、2024年の過去3回分のデータに限られる。その傾向を見ると、昇級初戦の馬は善戦止まりが多く、いずれも2着までにとどまっており、勝ち切るには高い壁がある。

昇級初戦組の中でも注目を集めているのが、ベストウォーリア産駒の4歳牡馬ジョージテソーロだ。福島ダートでは1戦1勝とコース実績があるが、これまで連勝歴がない点や昇級初戦という立場を考慮すれば、単勝で強気に狙うにはリスクが伴う。

同じく昇級初戦を迎えるのが、パイロ産駒の4歳牝馬アピーリングルック。今回は2か月ぶりの実戦で、福島ダートも初挑戦となる。ただし、過去3年間の同レースではパイロ産駒が4頭出走し、いずれも3着以内に好走しており、舞台適性の高さが強みといえる。

世代別で見ると、5歳馬の成績は不振傾向が強く、過去には未勝利で2着が1回あるのみ。今年はモーリス産駒のシゲルショウグンが4か月ぶりに出走予定だが、3勝クラスを突破後のオープン戦では4着、16着と結果を残せておらず、人気を集めるようなら取捨が問われる一頭となる。

実績や血統に加えて、舞台適性やレース傾向が結果に直結するのが、ローカル開催のハンデ戦の特徴だ。今年のジュライステークスも、混戦模様で波乱の可能性を秘めた一戦となるだろう。