【加付式“連番の法則”】エプソムカップなど先週の回顧・検証

記事「【加付式“連番の法則”】エプソムカップなど先週の回顧・検証」のサムネイル画像

春のGⅠ開催が一区切り、先週から夏の北海道シリーズが開幕し3場開催に戻った。東京では「第38回 エプソムカップ(GⅢ)」、そして今年は東京五輪との兼ね合いから変則開催となる北海道・札幌で、サマースプリントシリーズ開幕戦「第28回 函館スプリントステークス(GⅢ)」が行われた。エプソムCを勝ったのは3番人気ザダル(石橋騎手)で、重賞初勝利。法則決着とはならなかったが、3連複1.3万、3連単8.4万の小波乱となった。函館SSを制したのは5番人気ビアンフェ(藤岡佑騎手)で重賞2勝目。GⅡ以下の短距離重賞では安定した好成績を残してきたが、勝利は「函館2歳S」以来2年ぶり。函館競馬場での強さを遺憾なく発揮し、サマーシリーズ好スタートを切った。そして1番人気カレンモエが2着、4番人気ミッキーブリランテが3着に入り、同レースは連番の法則「一組連番」で決着した。

先週一週間の主なニュース

宝塚記念
10日、ファン投票の最終結果が発表され、トップは約160万票を集めた昨年の夏・冬グランプリホース・クロノジェネシス。グランプリ3連勝なるか、注目の一戦は27日。
年度顕彰馬
8日、「2021年の顕彰馬は選定なし」と発表された。今年の候補馬には、キングカメハメハ、ブエナビスタ、モーリスなどが挙がっていたが、選定基準(投票の4分の3以上)の条件を満たせなかった。昨年はキタサンブラックが34頭目の顕彰馬に選定されていた。
横山和生騎手
13日の札幌7Rで現役58人目のJRA通算200勝を達成。先週は計4勝を挙げ、関東リーディングの2位に浮上(1位は吉田隼人騎手、3位は横山武史騎手)。今年の勝利数も38に伸ばし、年間勝利数でもキャリアハイ更新まであと2勝とした。

では先週の結果を振り返ろう。全結果は下表のとおり。

6月12日
-東京中京札幌合計出現率(%)
ALL連番11(1)138.3
一組連番7(1)33(1)1336.1
同番10238.3
合計946--
出現率(%)75.033.350.0--
6月13日
-東京中京札幌合計出現率(%)
ALL連番02(1)025.6
一組連番5(2)4(1)10(5)1952.8
同番01238.3
合計5712--
出現率(%)41.758.3100.0--
  • ※「同番」「一組連番」、同時に成立(13番→2番→3番 等)は「同番」としてカウント
  • ※( )内は“同枠2頭”が入った回数

先週から夏の北海道シリーズが開幕。冒頭の通り、今年は東京五輪の開催(予定)もあり「札幌→函館→札幌」の変則開催となった。先週は東京・中京・札幌の3場開催。2日間計72レースで「一組連番」が計32レース、「ALL連番」が計5レース、「同番」が計6レースという内訳。「ALL連番」、「同番」は、前週よりは減ったがほぼ平均的出現数、「一組連番」も通算出現数としては通常並みであった。しかしながら、表のとおり「一組連番」の偏り(好不調)が激しかった。特に中京での土曜(1日3回)と日曜(1日4回)、土曜札幌(1日3回)で極少。一方、日曜札幌では「1日10回」の爆発出現と極端な出現となり、配当も含めてかなり出入りの激しい法則出現となった。全体的な場別出現率でも「33.3%~100%」と、好不調の波激しい週といえた。

「一組連番」は日曜札幌を除いて、ほぼ不調といえた。東京こそ土曜7回、日曜5回と出現回数こそ5割前後の平均的回数であったが、配当的にも10万超高額は1回のみ。中京は前記通り土曜3回、日曜4回の2日間とも不発。ただ、ようやく回復を見せ始めた日曜第8Rからの4連続出現では、10万超2回を含めすべて万馬券となり、次週に繋がった感じで終わった。そして最も出入りの激しかった開幕週の札幌。土曜は「同枠・一組連番」からの10万超こそ1回あったものの、出現は3回のみ。対して日曜には12レース中10回と大爆発し、10万超2回を含め9回が万馬券配当。推奨の「同枠・一組連番」も5回と多発し、先週「一組連番」で臨んだ方には、日曜札幌がこれ以上ない大当たりとなったことであろう。

「ALL連番」は、前週の好調さから再び低調に逆戻りした。回数こそ、土曜は全場で各々1回ずつ、日曜も中京に集中したものの計2回とほぼ平均的な出現数。ただ、配当的には4回の万馬券すべて1~2万円台。一発の破壊力は皆無、といってよかった。推奨の同枠2頭絡みを含め、次週以降の復活を望まずにはいられない。

好調続いてきた「同番」も、東京と中京では「ALL連番」同様不発といえた。2場とも土日2日間で1回ずつ、と的中には相当な難度であった。この2場での万馬券は日曜中京のみで、推奨末人気との「同番(9番人気)」決着となったものの、1番人気勝利で配当は2.8万と低調に終わった。ただ、開幕週の札幌だけは土日とも2回ずつの計4回、配当も10万超2回を含めすべて万馬券と「同番」の好調持続を遺憾なく発揮した。狙い方としても、4回すべて推奨人気軸との「同番」で叶った的中となっていたので、「一組連番」同様、先週は札幌狙いが成功であった、といえる。こちらも次週以降、全場での復活を願いたい。

「万馬券の宝庫・最終R」も、前週の祭りから一転。法則決着こそ日曜全場での3回となったが、配当的には1万台の万馬券が2回のみ。土曜に至っては法則外決着のみ(48万馬券1回)であった。今年の最終Rは、好調がなかなか持続せず不調な週もあるが、前々週記した「法則からも必ず出る」を再び記しておこう。諦めずに一発逆転のチャンスに挑み続けてほしい。