【京王杯2歳S予想2016】唯一の1戦1勝馬ジョーストリクトリが父ジョーカプチーノばりの強さを

2歳チャンピオンを決める朝日杯フューチュリティステークスへの登竜門的レース、京王杯2歳ステークスが今週土曜日に行われます。

1400mということであまりクラシック路線とは縁がなく見えるのかGⅡの割に注目度が低いようにも思われますが、2009年の勝馬エイシンアポロン、2010年の勝馬グランプリボス、2着のリアルインパクトなど、のちにマイルGⅠを勝つほどの馬が出走してきていますし、2012年に2着に入ったのは宝塚記念、秋の天皇賞を勝ったラブリーデイということで、今後京王杯2歳ステークスの価値も注目度も上がっていくのかもしれません。

このように注目度が上りつつある京王杯2歳ステークスですが、そのせいか今年のメンバーは現時点でかなりいいメンバーが揃ったようです。2歳重賞の最初を飾った函館2歳ステークスの勝馬レヴァンテライオン、2着のモンドキャンノ、西の2歳重賞の最初を飾った小倉2歳ステークスの勝馬レーヌミノル、2着のダイイチターミナル、中山競馬場で行われた1200mオープンの勝馬タイムトリップ、2着のダノンハイパワー、そして2戦2勝の注目馬コウソクストレートなど1200mのチャンピオンを決めるかのような好メンバーです。

しかし、京王杯2歳ステークスは1200mではありません。最初に述べましたし競馬ファンなら多くの方がご存知のように1400mのレースなのです。しかも長い直線の東京競馬場で行われるのですから、単なる1200mが得意な短距離馬では通用しないことはそのことも多くのファンが知っていることでしょう。

という訳で、1200mでいくら強い競馬をして注目されていても東京競馬場での1400mで通用するか?と言えば、難しいと言えます。そこで浮上してくるのが今回唯一の1戦1勝馬のジョーストリクトリです。ジョーストリクトリは、2009年のNHKマイルを10番人気ながら当時のレースレコードの1分32秒4で快勝した快速馬ジョーカプチーノを父に持ちます。ただ、ディープインパクトやキングカメハメハなどと違いNHKマイル他短距離路線だったこともあって、あまり産駒は注目されていないのですが、ジョーストリクトリはお父さん譲りのスピードで良血馬達を負かす可能性を秘めているのです。

他の馬に比べて1戦のみという経験の浅さもありますが、新馬戦の勝ちタイム1分24秒1は、実はかなり優秀で、同じ日に行われ今回人気になりそうなコウソクストレートが勝ったくるみ賞の勝ち時計が1分23秒5と0.6秒しか変わらないのです。それだけの時計を新馬で出してしまうあたり、お父さんゆずりのスピードを証明してくれていますし、馬体もお父さん譲りの500kgの雄大な馬体ですから叩いての上積みもかなり期待できるはずです。

それでいて、東京競馬場1400mという新馬戦と同じ条件であれば、1200mの重賞ウィナー達が相手でも十分勝負になるでしょうし、コウソクストレートとの0.6秒差も逆転してしまう可能性も十分あるのです。今年の京王杯2歳ステークスは、唯一の1戦1勝馬ジョーストリクトリが父ジョーカプチーノばりの強さを見せてくれることでしょう!