キングヘイロー、老衰で亡くなる

2000年の高松宮記念を制したキングヘイロー(24歳)が19日、けい養先の北海道新冠町・優駿スタリオンステーションで、老衰のため死亡したことが明らかになった。同日、優駿スタリオンステーションの山崎努場長が明かした。

キングヘイローは1997年10月に京都でデビューし、3戦目で臨んだ東京スポーツ杯3歳Sを制して重賞初勝利を達成。翌年の皐月賞で2着、ダービーで14着、菊花賞で5着とクラシックでは結果を出せなかったが、5歳時には東京新聞杯、中山記念と重賞を連勝し、暮れのマイルCSで2着、スプリンターズSでも3着に健闘し、様々な距離で活躍した。6歳の年で臨んだ2000年の高松宮記念を勝利しG1初制覇を果たすと、同年の安田記念でも3着に善戦し、G1戦線でも活躍した。

同年の有馬記念(4着)を最後に引退し、翌2001年に優駿スタリオンステーションにて種牡馬入りした。魅力的な血統と100万円前後の手ごろな種付料から、例年100頭を越える繁殖牝馬に恵まれたことが幸いし、2004年にはファーストシーズンサイアーランキング5位にランクインを果たす。2006年のオークスと秋華賞を制したカワカミプリンセスや、2009年のスプリンターズSと高松宮記念を制したローレルゲレイロ、2018年のNAR年度代表馬キタサンミカヅキなどを送り出しており、種牡馬としても活躍した。

キングヘイロー号は父ダンシングブレーヴ、母グッバイヘイロー、母父Haloという血統。通算成績は27戦6勝、うち重賞は4勝。現在も多くの産駒が走っており、今週末開催される思い出の高松宮記念にも産駒のダイメイプリンセスが出走を予定しており、ローレルゲレイロに続く父子制覇が期待される。キングヘイロー号のご冥福を、心よりお祈りします。