【JRA金鯱賞2025予想】1番人気の複勝率100%!データが示す穴馬候補とは?

日曜の中京メインは古馬G2の「金鯱賞」。大阪杯への優先出走権が与えられる大事な前哨戦だ。今年は10頭立てと少頭数ながら、実力馬が揃い見応えのある一戦になりそうだ。
2017年に3月開催へ移行して以降、過去7年のデータを見ると、1番人気の複勝率は驚異の100%。このデータだけ見れば、今年も上位人気馬を中心に馬券を組み立てるのがセオリーだろう。
今年のメンバーで人気を集めそうなのは、まずデシエルト。名手・武豊騎手を背に、逃げ・先行で展開の主導権を握る可能性が高い。そして、岩田康誠騎手に手綱が戻るホウオウビスケッツも巻き返しに燃えている1頭だ。さらに、昨年のこのレースを制したプログノーシスも、今年は西村淳也騎手との新コンビで連覇を狙う。この3頭が中心になるのは間違いないが、果たしてデータ通りに決まるのだろうか?
過去データを掘り下げると、関東馬が苦戦している傾向が顕著に現れている。今年の関東馬はホウオウビスケッツ。データ的には不利な立場にいるのが現状だ。さらに、同馬にとって今回が中京芝コース2度目の挑戦。前回は着外に沈んでおり、人気を背負う立場となる今回は、データを覆す走りが求められる。岩田康誠騎手の手腕に期待がかかるが、果たしてどうか。
さらに注目したいのが馬齢データ。過去7年で7歳以上の勝ち馬はゼロという厳しいデータがある。この壁にぶつかるのが、昨年の覇者プログノーシスだ。昨年の実績を考えれば本命視したくなるが、7歳馬にとってこのデータは大きな不安材料となる。それでも、昨年の勝ち方を見れば「データを覆す可能性」を感じさせる1頭。連覇なるか、注目したい。
波乱の少ない金鯱賞とはいえ、伏兵候補も見逃せない。中山金杯・白富士ステークスと連続2着の マイネルモーントは、丹内騎手を背に堅実な走りを見せている。しぶとい脚質は展開次第で浮上の可能性を秘めていると言えよう。
また、オルフェーヴル産駒のライラックも穴候補の1頭。近走は苦戦続きだが、一発の爆発力を持っているタイプだけに、軽視は禁物かもしれない。
2頭出し厩舎の「人気薄」が怖い法則もあり、見逃せないのは栗東・中内田厩舎の“2頭出し”だ。
プログノーシスに加えて、もう1頭クイーンズウォークを送り込んでいる。ローズS勝利後は秋華賞15着、小倉牝馬S6着と結果が出ていないが、今回はローズSを勝った中京芝2000mに戻る点がポイントとなる。競馬の格言「2頭出しは人気薄が怖い」という言葉を思い出すなら、むしろこちらを狙ってみるのも面白いかもしれない。
データから見ても、今年の金鯱賞は1番人気馬を中心に考えるのが無難。ただし、「関東馬苦戦」「7歳馬ゼロ勝」というデータの壁を前に、人気馬でも危険な香りが漂う一戦でもある。デシエルトの逃げ粘りか、ホウオウビスケッツの逆襲か、プログノーシスのデータ打破か?それともクイーンズウォークの変わり身、マイネルモーントのしぶとさか、ライラックの一発があるのか。データと勢い、どちらを信じるかで馬券の狙い方が大きく変わりそうだ。