きさらぎ賞(G3)有力馬情報・サトノダイヤモンド

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今年のクラシック候補生の逸材と騒がれている、サトノダイヤモンドが2016年の初戦を迎える。サトノダイヤモンドは2013年のセレクトセールで2億3000万の高値で里見オーナーが落札した馬。昨年の京都のデビュー戦を勝った時から注目を集めている。

デビュー戦は、1000メートル通過タイムが、64.3という超スローペースを、2~3番手追走から、直線楽々と抜け出して完勝。2着馬に2馬身半差を付けた。この時の、2着馬は、同じく今週のきさらぎ賞(G3)に出走する、素質馬・ロイカバード。

相手が弱くて勝ったという初戦だけではない。2戦目は、暮れに行われた、阪神の500万条件。1回使われてサトノダイヤモンド自身もグンと良くなったこともあるが、この2戦目の内容は、デビュー戦より圧巻だったイメージがある。

この日のレースも、前半1000メートルが63.8のスローペースの中、ポンと良いスタート。折り合いを付けながら中段にまで下げ、そのまま4コーナーへ。4コーナー付近から徐々に追いだされると、直線では、またもやあっさりと抜け出し、完勝だった。2着馬に付けた着差は3馬身半。1戦ごとに確実に強くなっている。

サトノダイヤモンドの良いところは、スタートが良く、道中も折り合いがつく。若駒らしからぬ、センスのある競馬をする馬だ。要は騎手の操縦性が非常に高いという点がセールスポイントとしてあげられる。今回は、3戦目で初重賞に挑む。ここを勝つようでは、本当にクラシックが見えてくるような感じがする。

ただ、サトノダイヤモンド自身がまだ、道中速いペースを経験していないということがあるため、本番に向かう前に、どこかで厳しい流れを経験しておきたいところ。スローの競馬から、一転してハイペースになると馬が戸惑いコロッと負けていくケースが多いのも競馬の面白くも怖いところである。

本番のクラシックは、間違いなく18頭立ての淀みのない流れが予想される。このクラシックに近い形のペースを経験して、本番に向かいたいだろう。器用さと確かな底力を武器に、サトノダイヤモンドが初重賞に挑む。