【北九州記念2025予想】ハンデ戦らしい波乱模様!3歳馬が旋風を巻き起こすか?

今週日曜の小倉メインレースには、芝1200mで行われる3歳以上のハンデG3「北九州記念」が組まれている。サマースプリントシリーズの一戦でもあり、今年は出走全頭が関西馬という異例の構成となった。
過去10年の傾向を見ると、1番人気馬は不振が続いている。最後に勝利したのは2008年のスリープレスナイトで、それ以降は一度も勝ち切れていない。昨年も1番人気のサーマルウインドが12着に敗れており、ハンデ戦特有の波乱傾向が色濃く表れている。実際、勝ち馬の半数は6番人気以下で、2022年には16番人気のボンボヤージが勝利するなど、穴馬の激走が目立つ。
展開面では、近5年で逃げ馬が【2-1-1-1】と安定して好走。過去2年はいずれも逃げ切り勝ちとなっており、今年も先行力のある馬には警戒が必要だ。
注目は3歳勢。まず、ミスターメロディ産駒のクラスペディアは、前走の葵ステークスで13番人気ながら2着に好走。小倉2歳ステークスでも8番人気で2着に入り、小倉芝1200mとの相性は良好だ。先行脚質で展開の恩恵も受けやすく、今回も人気以上の走りが期待できる。
そのクラスペディアを差し切って葵ステークスを制したのが、同じく3歳馬でファインニードル産駒のアブキールベイ。今回は岩田望来騎手から坂井瑠星騎手への乗り替わりとなるが、小倉芝1200mでは萌黄賞で勝利しており、適性は高い。連勝も視野に入る1頭だ。
なお、3歳馬は過去10年で2勝を挙げており、昨年は3歳牝馬のピューロマジックが勝利している流れからも、今年の北九州記念は若い世代が勢いを持って臨むレースとなりそうだ。例年以上に波乱含みの展開が予想されるだけに、枠順や展開、斤量差を踏まえた精密な見極めが求められる一戦といえる。