【京都ハイジャンプ2025予想】少頭数で波乱も?先行力が勝負を分ける展開に

今週土曜の京都8レースは障害重賞の「京都ハイジャンプ」が開催。芝3930mで行われる一戦には10頭が登録しており、少頭数ながらも見応えあるレースが予想される。
主役候補に挙がるのは、現在障害オープンを2連勝中のキタサンブラック産駒の5歳牡馬・アンクルブラックだ。今回が障害重賞初挑戦となるが、これまでの連勝はいずれも小倉競馬場でのものであり、舞台が変わる点は気になる材料。特に今回は昨年12月に同じ京都障害コースで2番人気3着に敗れて以来の出走であり、コース適性にはやや不安が残る。それでも勢いは本物で、引き続き高田潤騎手とのコンビで挑むだけに、侮れない存在だ。
10歳セン馬・アサクサゲンキ(ストーミーアトランティック産駒)も注目の1頭。3か月ぶりの実戦となるが、昨年の京都ハイジャンプでは3着に好走しており、舞台適性は示している。前走の小倉ジャンプステークスでは2番人気ながら11着と大敗を喫したが、今回は小坂忠士騎手に乗り替わり、仕切り直しを図る。なお、10歳という年齢は気になるものの、2022年にはタガノエスプレッソが10歳で重賞を制しており、年齢だけで評価を下げるのは早計といえる。
さらに、ドレフォン産駒の6歳セン馬・レッドバロッサも見逃せない。昨年の京都ジャンプステークスでは4着に入り、重賞で一定の実績を持つ。前走の三木ホースパークジャンプステークスでは、2着馬ディナースタに3馬身差をつけて快勝しており、ここ5戦連続で掲示板内と安定した成績を維持している。先行力を活かしてこそのタイプだけに、序盤のポジション取りが勝敗を分ける鍵となるだろう。
障害重賞としてはメンバーレベルが比較的拮抗しており、展開やコース適性が大きく明暗を分けそうな一戦。勢いのアンクルブラック、経験と地力のアサクサゲンキ、安定感と先行力のレッドバロッサ──それぞれの持ち味がぶつかり合う、見逃せない好カードとなりそうだ。