京都牝馬ステークス(G3)有力馬情報・ウリウリ

今年から距離が1400メートルに短縮された京都牝馬ステークス(G3)。その中で人気を集めそうなのが6歳のウリウリである。現時点での成績は24戦6勝2着4回。昨年の秋は、セントウルステークス(G2)2着、スプリンターズステークス(G1)5着、阪神カップ(G2)5着と、人気を集めるものの、少し歯がゆい競馬が続いた。

今回で25戦目のレースとなるが、ウリウリは京都1400メートル戦は2回目の競馬となる。昨年の安土城ステークス(OP)で初めて京都1400メートル戦に挑戦したが、このレースは強かった。

インコースの中団待機から直線抜け出してくるという、比較的シンプルな勝ち方ではあったが、走破タイムが1:19.0という破格の時計。もちろん、この開催の京都は異常にタイムが出やすい馬場であったため、あくまでも参考程度にとどめておいたほうがいいと感じるが、初めての京都1400での競馬としては実に鮮やかな勝ち方ではあった。

このコース、距離がベストと感じる内容であったため、今回も注意しておく必要があるだろう。なかなか走る時と走らない時の違いがわかりにくい馬でもあり、扱いが難しい。

1600メートル時代の京都牝馬ステークスに過去2回出走しているが、14年・2人気1着、15年・1人気5着である。レコード並みのタイムで勝つ時もあれば、昨年のCBC賞(G3)のように重馬場の時計が出にくい競馬でも勝つことがあるため、比較的、万能タイプの馬だと感じる。

負ける時は、アッサリと負けていくこともあるため、気分屋の一面もあるかもしれない。季節によって、走る馬と走らない馬もいるため、この点も注目してみたが、ウリウリはやはり、寒い冬でも、暑い夏でもどちらでも勝つ時は強い勝ち方をしている。

総合的に見て、春~夏の汗をかきやすいシーズンのほうに良績があるタイプだけに、本質的には、もう少し、暖かくなってくるのを待ったほうがいいだろう。

ただし、基本的な能力自体が高いため、牝馬限定戦のココなら、アッサリというシーンがあってもおかしくない。非常に取り捨てに迷うウリウリの競馬ぶりにも今週は注目してみたい。