荒れそうに見えてガチガチ?京都記念過去のデータから2016年を考察

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京都記念には興味深いジンクスがあります。過去10年でG1馬が5頭勝利しているという勝率5割の出世レース。特に昨年はハープスター、キズナの2強と目されていましたが、勝ったのはラブリーデイ。終わってみたら好位組と先行組で決まりました。その後のラブリーデイの活躍は皆さんご存知のことかと思いますが、まさかG1を2勝するほどにまで成長するとはこのときは誰も思ってなかったことでしょう。

その他にG1を獲得した4頭を紹介しておきますと、アドマイヤムーン、アサクサキングス、ブエナビスタ、トーセンラーと悲しいかな、すべて関西馬なんですよね。関東馬の奮起を期待したいところですが、これまた残念ながら過去10年で一度も勝っていません。輸送してまで使うことはない、と中山記念に流れてしまうことが多く出走自体が少ないというのもあるかもしれません。

今年はやや混戦ですが、印が厚いのは4歳勢です。マツパクさんの引退が間近に迫る中、さらにもう1つ重賞プレゼントができるかどうか、レーヴミストラルの登録もあります。

そして、エリザベス女王杯と同じ舞台でさらなる飛躍を目指すタッチングスピーチ。残念ながらルメール騎手ではないので、現状騎手未定になっています。これは減点かなと見ています。そして牝馬の人気馬がよく飛ぶレースでもあります。過去にはジャパンカップ勝ちからここに挑んだジェンティルドンナが圏外に飛びました。過去10年に連対できたのはブエナビスタとメイショウベルーガのみ。
他にもクラシック無冠に終わったサトノクラウンにミルコ・デムーロ騎手を迎えて参戦があり狙いはこちらかなと見ています。

そして馬券は本命から購入することが多いという方に朗報です。なんとこのレース、過去10年、すべての連対馬が6番人気以内。しかもおととしにはデスペラード、トーセンラーで決まった京都記念。この2頭で馬連42.7倍もついています。ジェンティルドンナが掲示板を外す負けっぷりだったこともありますが、一見堅そうなオッズでも相手次第で美味しいので、6番人気以内から慎重に軸馬を決めたいところですね。