【JRA京都新聞杯2025】賞金加算が絶対条件！本気度が違う崖っぷち3歳馬たち

今週土曜の京都メインレースは、芝2200mで行われる3歳G2「京都新聞杯」が開催。今年は10頭立ての少頭数での開催となる。本競走はダービートライアルの位置付けではないものの、過去には2019年に2着だったロジャーバローズが日本ダービーを制した例もあり、賞金加算を狙う陣営にとっては極めて重要な一戦となる。また、秋には同じ舞台で菊花賞が行われるため、クラシック二冠を視野に入れた戦略の一環として位置付ける陣営も少なくない。

過去10年の傾向を見ると、1番人気と2番人気がともに2勝ずつを挙げる一方で、6番人気以下の伏兵が4勝と健闘しており、波乱含みのレースとなる傾向が強い。加えて、関東馬は過去10年で3着以内に入った例がなく、依然として苦戦が続いている。今年は美浦・小島茂之厩舎のサトノダイヤモンド産駒・ブリヤディアマンテが出走を予定しているが、過去のデータからは厳しい戦いが予想される。

血統的な注目馬は、ドゥラメンテ産駒のネブラディスクだ。鞍上には、先週の天皇賞・春でビザンチンドリームに騎乗し2着に好走したシュタルケ騎手が予定されている。姉は有馬記念と宝塚記念を制した名牝リスグラシューという良血馬で、これまでに共同通信杯4着、毎日杯3着と重賞で善戦している。ただし、現時点で収得賞金は400万円にとどまっており、ダービー出走を確実にするためには勝利が求められる。

同様に賞金面で崖っぷちに立たされているのが、きさらぎ賞で2番人気4着だったサートゥルナーリア産駒のショウヘイと、スプリングステークス3着から皐月賞7着と健闘したドゥラメンテ産駒のキングスコールだ。いずれも地力は示しているが、2着では賞金的にダービー出走が叶わない可能性があり、陣営にとってもまさに勝負を懸けた一戦となる。

また、2連勝中のリアルスティール産駒・トッピボーンも注目の1頭だ。デビュー戦こそ4着に敗れたものの、続く未勝利戦で初勝利を挙げると、休み明けの1勝クラスでは2着に4馬身差をつける圧巻の内容で連勝を飾った。末脚の鋭さが持ち味であり、距離延長となる今回はさらなるパフォーマンスの向上が期待される。鞍上の武豊騎手がどのような戦術で挑むのかにも注目が集まる。

波乱が多く、賞金に追われる馬たちが集う京都新聞杯。今年もまた、本番への生き残りを懸けたサバイバルレースとなるだろう。