JRAルヴァンスレーヴ、来年より新天地・社台SSで種牡馬デビュー

どんなに高い能力を持っているサラブレッドでも脚部不安や骨折など、思わぬアクシデントにより復帰後に輝きを取り戻せないまま引退となってしまうケースがあります。奇跡の復活といわれたトウカイテイオーの有馬記念など、大舞台で復活をアピールできる競走馬もいますが、奇跡とも言われる以上、事例としては少ないのではないでしょうか。

近年では故障さえなければと惜しまれつつ引退し、来年から種牡馬入りとなった父シンボリクリスエス、母マエストラーレのルヴァンスレーヴもそういった一頭になります。

通算成績を見れば10戦7勝、うちG1が地方・中央併せて4勝と素晴らしい数字を残してはいるものの、故障による長期休養明けは結果が出せず、ラストは今年6月の帝王賞で10着と大敗し、そのまま引退となりました。

社台コーポレーション白老ファームの生産馬ということもあり、来年からは社台SSで種牡馬入りが決まっています。

ダート界の頂点に立った3歳時の強さは圧倒的なものがあり、今年は2冠牝馬のデアリングタクトを輩出しているエピファネイアとともに、父シンボリクリスエスの血統を次へとつなぐ役割を担うことになりました。

自身は2歳時から全日本2歳優駿を勝利しており、早い時期から走ってくる産駒も期待できそうです。また、ジャパンダートダービー、マイルCS南部杯やチャンピオンズカップなど2000m以下のダートで主に結果を出してきた馬だけに、地方競馬を含め産駒のダートでの活躍の舞台は広くありそうです。

一足先に種牡馬デビューしたライバルにホッコータルマエやコパノリッキーといったレジェンド級のダート馬がいるため、そこに割って入っていけるかも注目したいですね。