【チャンピオンズカップ2017予想】勢いは適性を凌駕するか?ロンドンタウン凱旋Vへ

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今年のチャンピオンズカップのメンバーを見て如実に感じるのが「新興勢力VS既存勢力」という対立軸。コパノリッキー、アウォーディー、アポロケンタッキー、サウンドトゥルー、ゴールドドリーム、ケイティブレイブ、ノンコノユメといった敬意を表すべき華々しい既存勢力たち。

対する新興勢力の代表的なメンバーとしては、3歳勢から登録時点では除外対象ながら強気に登録してきたサンライズソアとサンライズノヴァ、レパードS勝利で本賞金上位での出走が可能となったローズプリンスダムの3頭。古馬からも今年年初から安定した成績を残し、とうとうこの舞台にたどり着いたテイエムジンソク、さらに前走のJBCクラシック3着を経て高いレベルのメンバーとも対等に戦える手応えを掴んだミツバ、そして私が最も注目しているのはこの馬、ロンドンタウンです。

今年の夏までの主な勝鞍は佐賀記念にエルムステークスと、あくまで手薄なメンバー相手のG3勝ち馬という位置づけでしたが、韓国G1のコリアカップにクリソライトとともに選出されると、2頭で後続をちぎり捨てるマッチレースを演じた結果、前年覇者のクリソライトを退け見事海外G1を勝利しました。

一定の力は見せたロンドンタウンですが、今回の出走メンバー達とは大半が未対戦であり、G1馬と言えども格の落ちるレースと言わざるをえないコリアカップ勝ち馬では、上記の既存メンバー達のなかに入れば胸を借りる立場となることでしょう。さらに壁として立ちはだかりそうなのが中京競馬場という今回の舞台。過去に3走している中で500万下はこべら賞の5着が最高着順と、相手関係強化に加え、コース適性にも不安が残ります。

とは言え、今年の敗戦は平安Sでの12着が目立つ程度で、エルムSでは絶好調に有るテイエムジンソクに土を付け、コリアカップでもクリソライトを破っている勢いを買いたいところ。果たして勢いで押し切るか、レース適性に負けてしまうのか、4歳馬ロンドンタウンにとっては大目標のみならず今後の試金石ともなるレースです。