【新潟記念】ロンギングダンサー変わり身期待、ダンス一族の"隠れた原石"ついに輝くか

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今週は広く雨が続き「秋雨前線」が夏の終わりを告げに来た。夏競馬もいよいよ終盤となり、秋のG1シーズンへ向けて少しづつシフトしていく。

新潟開催最終週のメーンレースを飾るのはサマー2000シリーズ最終戦「第51回新潟記念(GⅢ)」だ。今年も新潟の舞台を得意とする名馬たちが集結している。新潟大賞典(G3)を優勝したダコール(牡7)、新潟2歳S(G3)を優勝しているミュゼスルタン(牡3)、新潟大賞典(G3)や関屋記念(G3)で2着に健闘したマジェスティハーツ(牡5)など、なかなか豪華な顔ぶれだ。

今回が重賞初挑戦となるロンギングダンサー(牝6)も、実は影に隠れた新潟巧者である。8/1に新潟で開催された新潟開設50周年記念(1600万下)を優勝し、新潟はこれで3戦2勝。

父は有馬記念を優勝しているシンボリクリスエスに、母はエリザベス女王杯を優勝したダンスパートナーと、なかなかの良血馬であることも魅力である。ここ約1年は準OP戦を主戦場としてきており、今回6歳にしてやっと重賞に初挑戦する。前走は新潟で開催された準OP戦を勝ち、叩き2戦目に新潟記念を選んできた。
兄には中山記念を勝ったフェデラリストがおり、5歳時に中山金杯(G3)で重賞初挑戦にして初勝利をあげ、その後の中山記念(G2)も優勝し、一気に重賞2連勝を果たしている。覚醒すれば兄のように一気に重賞制覇も夢ではない。

そんな可能性のある良血馬の手綱を握るのは石橋脩騎手だ。これまで7回騎乗して6回馬券圏内という素晴らしい結果を残しており、相性の良い騎手だけに期待が高まる。石橋騎手は'12年の天皇賞(春)以来重賞を勝てておらず、ここで勝てば約3年4ヶ月ぶりの重賞勝利となる。久しぶりの重賞勝ちが欲しいところで大きなチャンスが巡ってきた。

前走の勝利を機にガラッと変わる可能性はある。ダンス一族の血を引く"隠れた原石"がついに輝くか。休養明け2戦目の変わり身に期待したい。