【東京スポーツ杯2歳S2017予想】ルーカスVSワグネリアン、2頭の一騎打ちムード高まる

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今週末18日(土)は東京競馬場で「東京スポーツ杯2歳ステークス」が開催。最終登録馬9頭と寂しい頭数にはなってしまったが、去年2着のスワーヴリチャードは後のダービーで2着、14年の勝ち馬サトノクラウンもダービー3着、13年の勝ち馬イスラボニータもダービー2着と、翌年のクラシックでの活躍馬を生むレースとしても注目しておきたい一戦だ。

その中でも注目は、モーリスの全弟ルーカスとデビューから2連勝中のワグネリアンだ。この2頭の一騎打ちムードが早くも高まっている。

ルーカスはまだ新馬戦を勝った身なので大きな事は言えないが、父スクリーンヒーロー、母メジロフランシスと血統的背景は申し分ない。新馬戦は人気こそ2番人気だったが、マジックマンモレイラの手綱裁きが冴えわたり、2着馬に1馬身半差をつける快勝だった。3~6着馬がすでに勝ち上がっていることも、この馬の強さが引き立っている。今回鞍上は変わるが、騎手は世界のR.ムーア騎手だ、全く問題ないだろう。前走後一旦楽をさせたあと、ここに照準を絞ってきており順調に来ている。兄モーリスの主戦でもあったムーア騎手とのコンビで、重賞初制覇を狙う。

方やワグネリアンは新馬→野路菊ステークスと連勝してここへ駒を進めてきた。鋭い末脚が武器で前走の野路菊ステークスでも後方からの競馬だったが、上り最速の33.0秒の脚を使ってまとめて面倒を見る豪快な競馬を演じた。更に直線の長い府中コースなら、末脚に更に磨きがかかりそうだ。この頭数なら余り縦長になる事も考えられないし、ワグネリアンに取っては理想の展開とまではいかないが、比較的条件の良いレースとなりそうだ。ディロス、クリノクーニングと素質馬の揃った野路菊ステークスや、その後未勝利を楽勝ヘンリーバローズを新馬で負かしていることなどからも、この世代ではかなり高い評価を集めている一頭だ。

今後クラシック路線で良いライバルになる可能性もある2頭なだけに、この2頭の対決は実に楽しみな一戦と言える。来年のクラシックを占う意味でも、見逃せない一戦と言えるだろう。