JRA札幌記念(2020)はラッキーライラック断然主役、洋芝も問題無しか?

今年の大阪杯を制し、G1・2勝目を果たしたラッキーライラック。前走の宝塚記念では6着に敗れ、久しぶりに掲示板を外した。

とは言え、稍重馬場の影響もあり、序盤にポジションを取るために仕掛けていったことが、最後にこたえたようだ。ハイペースで流れた中で積極的な競馬が裏目に出ててしまった。スタートが良い馬であまり下げ過ぎると走る気を無くすようなタイプなので、展開次第となってしまう点は致し方ない。

今回は開幕5週目の札幌が舞台となるが、パワー型オルフェーヴルの産駒で520kgの馬格。昨年の香港ヴァーズで2着の実績から、重い芝でも対応できる裏付けは取れている。札幌洋芝の適性は高そうでチャンスは濃厚と言えよう。

コース形状からしてテンだけ早い一貫ラップになりやすく、持続力優位の上がり上位馬の期待値がやや高い印象。パワーとスピードの持続力もあり、芝2000m前後の幅広い距離で発揮しているラッキーライラックなら、洋芝で大回り、かつコーナーの割合が高い札幌は十分能力を発揮できるだろう。

今回は実績的にも1番人気が濃厚だが、秋の飛躍に向けた強い走りを見せられるか。レースぶりに注目したい。