【マーチS予想2025】波乱のハンデ戦!過去傾向から読み解く有力馬と伏兵馬

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今週日曜の中山メインレースは、ダート1800mで行われる4歳以上オープンのハンデG3・マーチステークス。今年は15頭立てでの開催が予定されており、例年通り波乱の展開が予想される。

過去10年のデータを見ると、1番人気馬は【1-2-2-5】、2番人気馬は【2-2-2-4】と、上位人気勢も一定の成績を残している。しかし、最も勝ち星が多いのは6~9番人気馬の5勝で、ハンデ戦らしく伏兵の台頭が目立つ。さらに、10番人気以下の馬も1勝しており、大波乱の可能性を常に考慮する必要がある。特に2019年は8番人気のサトノティターン、11番人気のロンドンタウン、12番人気のリーゼントロックで決着し、3連単は100万円超えの高配当。人気馬が総崩れするケースも見受けられるため、単なる実力比較では予想が難しいレースといえる。

今年はリオンディーズ産駒の4歳牡馬ロードクロンヌが重賞初挑戦ながら上位人気が想定されている。ただし、過去のデータでは上がり馬の勝利はサトノティターンのみであり、経験不足の上位人気馬にとっては不安要素となる。

ハンデの傾向を見ると、過去10年で1着・2着馬ともに57.5kg以下の馬が占めている。今年は芝からダートに転向した馬に重いハンデが課されており、横山典弘騎手が騎乗予定のマテンロウスカイが59kg、NHKマイルカップ勝ち馬ながら近走低迷中のダノンスコーピオンも59kgと、両馬ともに苦戦が予想される。

世代別の成績では、5歳馬と6歳馬がそれぞれ4勝を挙げており、比較的安定した成績を残している。一方、4歳馬は過去10年で2着2回が最高で、勝ち切るのが難しい傾向にある。今年の4歳勢にはロードクロンヌのほか、ヘニーヒューズ産駒で総武ステークス2着から挑むハビレ、オープン入り2戦目で前進が期待されるホッコータルマエ産駒のピュアキアンが該当。データ的には苦戦が予想されるが、勢いのある若駒だけに侮れない存在でもある。

一方、5歳馬・6歳馬は馬券に絡みやすい傾向にあり、人気薄でも軽視は禁物。特に近走好調な実績馬が多く、ハンデの恩恵を受ける伏兵馬の台頭には要注意。波乱が続くこの一戦、人気馬と伏兵馬のバランスを見極めながら、馬券戦略を組み立てることが求められる。