【紫苑S予想2018】マウレア、初の中山に一抹の不安あり

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中山の開催初日のメインレースを飾るのは秋華賞トライアルの「紫苑ステークス」です。2016年に重賞(G3)に格上げされたばかりということでまだまだ傾向が読めないレースですが、昨年の勝ち馬ディアドラは見事にその後の秋華賞を優勝し、一昨年の2着馬ヴィブロスも秋華賞を優勝。過去2回の開催で上位馬が全て本番の秋華賞で絡んでいることからも、すでに注目度は高い一戦と言えるでしょう。

今年のメンバーを見てみると、フローラステークス・2着のパイオニアバイオ、3着のノームコア、クイーンカップ・2着のフィニフティなど重賞で善戦した馬が多数おりますが、牝馬クラシック戦線で善戦したのはマウレアのみ。

阪神ジュベナイルフィリーズ・3着、チューリップ賞・2着、そして桜花賞とオークスはいずれも5着と、圧倒的な成績ではないものの、実績だけ見ればメンバーの中ではマウレアがトップと言って良いでしょう。

これまで戦ってきたラッキーライラックやアーモンドアイと比べると相手のレベルは落ちますし、これまでの重賞戦で見せている安定感からも、ここは人気の中心となる可能性が高そうです。

キャリア7戦は全て東京と阪神のみで、中山コースは今回が初となるマウレア。ディープインパクト産駒で後方からの馬ですが、キレはなくエンジンのかかりが遅いのが特徴です。直線が長く、早い段階から動いて伸びていくことができる東京や阪神コースは相性が良さそうですが、コーナーを4つ回る小回りの中山コースではどうかという点がこの馬を考察する上でのポイントとなりそうです。

なるべく位置取りを前に構えたいところですが、ゲートの出も安定しておらず、二の足もそこまで早いわけではないので、位置取りは今回も後方となる可能性は高そうです。驚異となるようなライバルは今回おりませんが、脚質のタイプ的にコース適性の面で不安が多いので、個人的には絶対的な信頼はしずらいかなと感じております。

とは言え、あくまでこれまでのレースを見ての評価ですので、一夏越えてどこまで成長しているかを見るという意味では楽しみな1頭ではあります。ここで勝って弾みを付け、秋華賞へ直行するオークスの上位馬を脅かす存在となりうるか注目したいところです。