【クイーンC予想2018】クラシックへ向けて世代レベルを測る物差しとなるか

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昨年の最優秀2歳牝馬部門ではラッキーライラックが満票で選ばれました。要因は2歳女王決定戦・阪神ジュベナイルフィリーズを制したことにあるのは間違いのないところでしょうが、果たして昨年の阪神JFのレースレベルは高かったのか?それは別路線からの強豪とも争うようになる春のクラシック本番にならない限り、はっきりとした答えは出ません。しかし、ひとつの目安となる馬が今週のクイーンカップに出走を予定しています。

阪神JFでは3着となり、ここでも人気が予想されるマウレア。父ディープインパクトと母父ストームキャットの組み合わせによる実績、全姉に桜花賞馬アユサンのいる血統背景など、将来への期待は非常に高い馬です。

G1で3着というのは勲章としては立派なものではありますが、残念ながら本賞金は加算されないギリギリの着順。現在の収得賞金は新馬・未勝利と500万下を勝利した900万円では、本番の桜花賞では抽選になる可能性も十分あり、そうなればG1で3着というキャリアは一切関係なくなります。

まだ2ヶ月あるとは言え準備期間を考えたら残り1ヶ月以内には賞金を積み重ねて置きたいところ。そういった不安はどの陣営にとっても同様ということで、登録馬23頭とフルゲートは必至ですが、本賞金トップは1150万円のツヅミモンというメンバー構成。1勝馬も多数登録してきており、大混戦が予想されます。

そんな中、やはりマウレアが今回のメンバーでは傑出しているのではないかと思えるのが東京2勝の実績。2走目の赤松賞で負かしたミュージアムヒルも登録していますが、こちらもデビュー以来4戦して連対を外したことの無い安定感から、赤松賞のレースレベルもまずまずのものと見てよいのではないでしょうか。

デビューから全てマイルを使って来ているように、今回の舞台はまさに庭とも言えるコース。戸崎騎手がデビューから継続騎乗しているという点でもプッシュしたい1頭ですが、ライバルにも目を離せない1頭が登録してきています。クラシックでも実績豊富な美浦・堀厩舎所属で、オーナーは金子真人ホールディングスのオハナ。先日亡くなった「マイルの女王」ノースフライトを祖母に持つなど、血統面での後押しも光ります。

自身もマイルで2連勝中、東京コースもデビュー戦で勝利しており、適性をしっかりと見せています。マイルに期待のかかる良血馬が集まる見せ場のあるレースとなりそうです。