【シルクロードS予想2022】“危険過ぎる人気馬”メイケイエール、成長はあるか?

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高松宮記念を狙うスピード自慢たちが始動するのがこの「シルクロードS」。中でも注目を集めているのが、前走スプリンターズS・4着のメイケイエールです。

昨年のチューリップ賞では激しく頭を上げ、ほとんど制御不能な状態から3コーナーでようやく折り合って快勝。しかし、続く桜花賞ではゲート内でソワソワして立ち遅れ、最後方追走も折り合いを欠き、前の馬に激突せんばかりの勢いでハナに突き進むも18着の殿負け。キーンランドCでは輪乗りで気合が入りすぎて入れ込み、スプリンターズSでは外へ逃げて他馬の進路に影響を与える形に。

気性難牝馬の代名詞的存在のスイープトウショウを彷彿とさせる気性難の持ち主ということで、いろいろな意味で注目を集めている“おてんば娘”です。

一言で“気性難”と言ってもいろいろなタイプがいますが、この馬は周りに馬がいる状態を我慢できない“馬込み難”と、先頭を走らないと気がすまない“負けん気”が強い馬という印象。今回中間は制御力の強い馬具に替えて調整が進められていますが、単走や2頭追いの調教でスムーズに走ってくれるからと言って、本番のレースで同じように難なく走ってくれるとは限らないでしょう。

陣営のコメントを見る限り、おそらく改善らしい改善はされていない模様。ポテンシャル自体はかなり高い馬なので、無理に矯正して全く走らなくなることだけは避けたいはずです。年を跨いで馬自身がどれだけ成長したのかに期待する他ない、というのが個人的な見解です。

馬自身の成長に加え、他馬の影響が少ない外枠を引くなどいくつかの条件が揃えば信頼度は上がりますが、2枠3番と内目の枠に入ったことで、他馬へ大きな影響を与える可能性は拭いきれない状況。馬自身が上位人気に推される可能性が高いことを踏まえると、やはり色々な意味で“危険過ぎる人気馬”と言わざるを得ないでしょう。