メルボルンC予想・カレンミロティックに追い風があるとは言えない

メルボルンカップ。にわか海外競馬ファンの私としては10年前の日本馬のワンツーまで馴染みのないレースだったし、そのときに知ったことだが、凱旋門賞ウィークエンドやドバイミーティングに勝るとも劣らない国を挙げた一大イベントというレースのようである。

それだけにそんな世界的ビッグレースを制した日本馬が種牡馬になっていないというのは残念な話で、てっきり当時はオーストラリアで種牡馬になるのだと思ったものである。

さて、今年は日本馬が出走するため、日本で発売される海外馬券第2弾となるようである。
海外馬券の回収率では凱旋門賞のみ終了の現時点で恐らく私より高い人はそういないのではないかと思うので、予想しないわけにはいかないだろう。

まず、私が言うまでもないかも知れないが、メルボルンCはハンデ戦ということに注意しなければならない。まあ全く分からないレース・馬に対して何を注意するのかという気もするが、日本での一般的なハンデ戦同様斤量の重い馬が格上馬で軽い馬が格下馬、格下とは言え斤量の軽い馬には注意が必要くらいの認識で考えておけばいいのではないか。

それと3200mという距離である。菊花賞予想の際にも書いたが3000m超などという条件は一般的ではないわけである。しかし菊花賞と違うのは積極的にこの距離を求めて出走している馬が日本馬も含めて多い点である。

自国オーストラリア馬は、ひょっとすると日本の菊花賞のそれと同じようなノリで自国最大のビッグレースだし距離延長に目をつぶり出走しているのかも知れないが、この距離に対するマイナスイメージはそれほど大きく持ってはいないのではないかと思うので、予想する側もそれほど距離を気にしなくていいように思う。

注目の日本馬が今年通用するのかという点であるが、デルタブルースやアイポッパーと比較してほとんど差のない指数にはなる。ただ10年前の相手関係のレベルが分からないため、横の比較でどうかは分からない。

メルボルンCの出走馬のレベルはレーティングを見ても明らかだと思うが凱旋門賞と比べれば当然落ちる。私の理論的にも凱旋門賞は勝負レースとなったがこちらは勝負レースにはならない。とは言え出走馬の能力の優劣はある程度はっきりしている印象もあり、日本馬は斤量も含めて恵まれた一戦になるとは言えないのではないかというのが率直な印象である。

また、凱旋門賞予想の際にも書いたがブックメーカーのオッズより日本独自オッズのほうが日本馬の配当妙味がないことが予想される。基本的に今後の海外馬券全般にも言えるが能力上位が明らかでない場合以外、日本馬を積極的に買いたいとは思わないのである。

しかし出走馬全体のレベルはそれほど高くはないし、ハンデ戦ということもあるし、日本馬を含めて多くの馬にチャンスはありそうだと言えるので、凱旋門賞ほど順当な結果は望めないかもしれない。