【メトロポリタンS予想2025】前走重賞大敗組が波乱を演出?人気薄の一発に警戒

今週日曜の東京10レースに組まれているのは、芝2400mで行われる4歳以上オープンのリステッド競走「メトロポリタンステークス」だ。
過去5年の傾向を振り返ると、逃げ馬が2勝、先行馬が2勝と、前につける馬に有利な傾向が見られる。さらに注目すべきはローテーションで、前走で重賞に出走していた馬が3勝2着3回と好成績を収めており、たとえ前走で二桁着順に敗れていたとしても、巻き返しが可能なレースと言える。2023年には金鯱賞11着から臨んだ9番人気グランオフィシエが勝利し、日経賞10着の10番人気カントルが2着と、人気薄の前走重賞組による波乱決着が起きている。
今年の出走予定馬のうち、前走で重賞を使った馬にはやはり注目したい。ディープインパクト産駒の6歳牝馬グランスラムアスクは福島牝馬ステークス11着からの参戦。スクリーンヒーロー産駒の5歳牡馬シルトホルンは小倉大賞典で1番人気ながら8着。同じくスクリーンヒーロー産駒の6歳牡馬マイネルクリソーラは日経賞5着からの臨戦となる。シルトホルンとマイネルクリソーラはともに上位人気が予想される一方で、グランスラムアスクはエプソムカップにも登録しており出否は未定だが、こちらに出走となれば人気薄での一発に期待がかかる。
また、前走で3勝クラスを勝ち上がってきた馬については、過去には2着2回、3着2回と勝ち切れてはいないものの、馬券圏内にはたびたび食い込んできている。今年はゴールドシップ産駒の5歳牡馬マイネルカンパーナと、ルーラーシップ産駒の7歳牡馬ワイドエンペラーが登録。ワイドエンペラーは格上挑戦だった金鯱賞で6着と健闘しており、今回もルメール騎手が続けて騎乗予定だ。7歳という年齢から人気が落ち着くようであれば、妙味ある存在として注目したい1頭である。
今年も前走重賞組や昇級初戦の馬たちが波乱の立役者となる可能性を秘めており、単純な人気順の評価だけでは見落としが生まれそうな一戦。展開や馬場適性などを加味して、広い視野での馬券戦略が求められる。