【帝王賞2025予想】「複勝率100%」の“鉄板軸馬”ミッキーファイトで間違いなしか?
7月2日に行われる帝王賞(Jpn1・大井ダート2000m)は、例年通りダート界の実力馬が揃い注目度の高い一戦となった。ウィルソンテソーロやラムジェットといった有力馬も顔を揃えるが、いずれも前走はドバイ遠征での大敗明け。状態面に不安が残るだけに、軸として信頼するには一抹の不安がつきまとう。
そんな中、実績と勢いの両面で他馬をリードしているのが、アンタレスS(G3)を制してここに駒を進めてきたミッキーファイトだ。2走前のフェブラリーS(G1)では、コスタノヴァやサンライズジパングといった強豪相手に3着と健闘。外枠発走による距離ロスを考慮すれば、内容的には勝ちに等しい走りだった。
さらに続くアンタレスSでは、ハイペースを3番手から追走しながらも直線で一気に突き抜けて2馬身差の完勝。展開的には厳しい位置取りだったが、それを跳ね返す競馬センスと能力を見せつけた。ここにきて競走馬としての完成度が一段と高まっているのは明白である。
舞台となる大井コースへの適性も折り紙付きだ。昨年のジャパンダートクラシックでは、大井2000mという同条件であのフォーエバーヤングの2着に好走。3着のサンライズジパングには5馬身の差をつけており、実力の裏付けとして十分な内容を示している。地方コースでの勝利歴もあり、小回りでも立ち回れる器用さも兼ね備えている点も魅力だ。
距離適性についても、これまでのレース内容から2000mがベスト。マイルのフェブラリーSではやや忙しい印象を受けたが、1800mのアンタレスSでは悠々と完勝しており、2000mならさらに余裕を持って運べるだろう。
休み明けとなる今回は、ノーザンファーム天栄で短期放牧を挟み、帰厩後は抜群の追い切り時計を連発している。19日のウッド追いでは自己ベストを更新。25日の坂路でも好時計をマークし、29日にはウッドでラスト11秒5の鋭い脚を見せた。約2ヶ月半のブランクも感じさせない動きで、状態面も万全と断言できる。
通算成績は「5-1-2-0」と連対率75%、複勝率100%の安定感。崩れたことがないという事実そのものが、この馬の信頼性を証明している。今回は状態、実績、舞台適性すべてにおいて好条件が揃っており、鉄板の軸馬として最も信頼すべき存在だ。無理に逆らうよりも、素直にミッキーファイトを中心に据え、相手選びに専念することが勝利への最短ルートとなる。