【都大路ステークス予想2025】先行勢に試練!浮上するのは差し馬か?

今週日曜、京都競馬場のメインレースとして実施されるのは、芝1600メートルの4歳以上オープンによるハンデリステッド「都大路ステークス」である。
過去の施行条件を確認すると、2021年と2022年は芝2000メートルで行われていたため、芝1600メートルで施行された2018~2020年、そして昨年・一昨年の2023年と2024年の計5年間が参考となる。いずれの年も別定戦だったため、今年のハンデ戦とは条件が異なるものの、共通する傾向として逃げ馬が連対した例はなく、先行力だけで押し切る展開は難しいレースであるといえる。
今年の出走予定馬の中で注目されるのは、ディープインパクト産駒の6歳牡馬・ケイアイセナだ。兄にNHKマイルカップを制したケイアイノーテックを持つ良血馬で、前走の福島民報杯では3着と好走。敗れた相手のシリウスコルトは、その後に新潟大賞典を制しており、レベルの高い一戦で健闘したことは評価できる。ただし、逃げ脚質である点と過去の傾向を踏まえると、今回の条件では過信は禁物である。
一方、オープン昇級初戦となる馬は、過去に1勝・2着2回と堅実な成績を残しており、今年はその条件に唯一該当するのがディープインパクト産駒の7歳牝馬・ホウオウラスカーズである。追い込み一辺倒の脚質ながら、京都芝コースでは勝利経験があり、今回はハンデ53キロと斤量面でも恵まれている。人気は控えめと見られるが、展開が向けば一発の可能性は十分にある。
さらに、昨年の都大路ステークスを制したスピルバーグ産駒の5歳牡馬・セオが、連覇をかけて参戦予定だ。昨年は岩田望来騎手の騎乗で勝利を収めたが、今年は父・岩田康誠騎手との親子コンビで挑む。前走のマイラーズカップでは2番手から粘って3着に入っており、重賞でも崩れていない安定感は特筆すべきポイントである。トップハンデの57キロを背負うことになるが、連覇の可能性も十分にあるだろう。
都大路ステークスは、ハンデ戦特有の難解さと波乱要素を内包した一戦であり、展開と脚質、そして斤量バランスを的確に見極めることが、的中への鍵となる。