【アイビスSD予想2021】先が楽しみなモントライゼか?キャリア豊富なライオンボスか?

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新潟競馬の開幕週を飾る重賞は、夏の新潟の風物詩、アイビスSDだ。過去10年のデータと傾向の記事でも記されているように、同レースは1番人気の好走率が非常に高く、過去10年で勝率は70%、連対率は90%とほぼ毎年馬券に絡んでいる。波乱が多い夏場の重賞の中では貴重な堅実レースとなる。

昨年2着、一昨年1着のライオンボスも優勝候補の最有力候補となりそうだが、近走の成績からやや人気が落ちると考えると、最有力候補は重賞4戦中3戦が馬券圏内と安定感が光るモントライゼだろう。

前走の葵Sは5着に敗れたが、向正面で挟まれて位置を下げる不完全燃焼の競馬となりながらも、控えて後ろ目のポジションから伸びて5着なら大健闘と言えよう。直千競馬は初となるが、デビュー時から短距離路線に拘り続けてきた馬で、スピード勝負に徹したいタイプなだけに高い適性はありそうだ。

鞍上は今回が4度目のコンビとなる川田将雅騎手。デビューから3戦連続で手綱を握り、1勝2着2回でオール連対とコンビ成績は抜群。ただ、川田騎手自身はアイビスSDを2回騎乗し、07年のモンローブロンド・15着、09年コウエイハート・18着といずれも大敗している。直千競馬自体、全キャリアで13回と経験は少なく、成績も【1-1-2-9】で複勝率は3割程度となっている。騎手だけで見ればライオンボスの鮫島克也騎手の【6-9-3-30】の方が好走数・好走率においても上である。

直千競馬はコーナーのある競馬とは全く違う競馬。直千競馬の経験においては馬も騎手もライオンボスの方が上であることは明確ではある。近走不振ながらもキャリア豊富な6歳馬か、先が楽しみな3歳馬か。日本一速く決着がつく重賞の行方を楽しみに見守りたい。