【高松宮記念2025予想】不屈の女王候補ナムラクレア、2年連続2着の雪辱へ

高松宮記念には、2年連続2着のナムラクレアが挑む。前走の阪神カップを快勝し、重賞5勝目を挙げての参戦となる。

前走の阪神カップは、前半34秒5、後半34秒4の平均ペース。序盤はそこまで速くなかったものの、2F目から7F目まで11秒台のラップが続き、中盤は息を入れる余裕のないタフな展開となった。さらに、ラストもラップタイムが落ちず、数字以上に厳しいレースだったと言える。

そんな中、ナムラクレアは差し馬向きの流れを大外から鋭い末脚で差し切り、見事な勝利を収めた。テン乗りのC.ルメール騎手が手綱を握っての完璧な騎乗も光り、一発回答を見せつけた。これがきっかけとなり、ルメール騎手とのコンビは継続。今年の高松宮記念でもコンビを組み、2年連続2着の雪辱を晴らすべく大舞台に挑む。

とはいえ、昨年と一昨年で手綱を取った浜中俊騎手の騎乗内容も評価に値する。昨年は先行有利の展開をあえて腹を括って溜める競馬を選択し、最後は内を突いての2着。一昨年も外枠からほぼノーミスの騎乗で2着と、どちらも鞍上の巧みなエスコートが光ったレースだった。

過去2年はいずれも雨によるタフな馬場での開催だったが、今年もあいにくの雨予報。とはいえ、ナムラクレアの安定感は馬場の良し悪しを問わない強みがある。むしろ外差しが決まりやすい馬場なら、再び豪快な差し切りを見せる可能性も十分。ファンがその姿を思い描くのも無理はない。

6歳を迎え、年齢的な衰えが心配される時期に差し掛かるが、前走の内容を見る限り、その不安は感じさせないほどの好走ぶりだった。ルメール騎手とのコンビで挑む今走も、1番人気に推される可能性は高いだろう。悲願のG1制覇を期待する声も多く、ファンの思いを背負っての走りとなる。

今年こそ、悲願達成の瞬間を迎えるためにも、ナムラクレアの馬券を手元に置いて応援したいところだ。