JRA藤田菜七子騎手、「ウィメンジョッキーズワールドカップ」へ出場

6月30日にスウェーデンのブローパーク競馬場で行われる「ウィメン・ジョッキーズ・ワールドカップ」に、藤田菜七子騎手が出場することが明らかになった。12日、JRAが公式ホームページで発表した。

同シリーズは今年で開催3回目となるが、以前は「レディ・ジョッキーズ・サラブレッド・ワールドカップ」として開催されており、リニューアルされて今年から新シリーズとして行われるようになった。プロの女性騎手のための国際的な機会を拡大することを目的としているシリーズで、近年世界中の女性騎手から注目を集めているシリーズだ。

2017年の優勝者であるマリリン・ヨエン騎手は、同年のディアヌ賞(フランスオークス)に出場し、ディアヌ賞に出場する初めての女性騎手としても注目を浴びた。2018年の優勝者であるジョセフィン・ラングレン騎手もまた、プロデビューしてまだ3年だが、ノルウェーやデンマークの競馬を中心に活躍し、近年注目を集めている女性騎手である。

JRA女性騎手の最多勝記録を更新中の藤田菜七子騎手もまた、デビュー年の2016年に英国の「国際女性騎手招待競走」に参戦したり、2017年には「マカオ国際男女混合ジョッキーズチャレンジ」に武豊騎手と参戦するなど、早くから海外挑戦には積極的であった。

海外での勝利はまだないが、海外からの招待を積極的に受けて挑戦し続ける姿勢に、輝かしい未来を感じるファンも少なくないだろう。ウィメン・ジョッキーズ・ワールドカップでの活躍に期待したい。

ウィメンジョッキーズワールドカップ(Women Jockeys'World Cup)について

招待を受けた世界各国の10名の女性騎手は、同日に行われる条件の異なる5レースに騎乗し、順位に応じた獲得ポイントを競い合うシリーズとなっている。出走馬はハンデキャッパーによりランク分けされ、各ランクの騎乗回数が平等になるよう割り当てられる。

なお、現時点で出場が確定している騎手は以下の2名。

  • J.ランドグレン(スウェーデン)
  • M.ニコルズ(イギリス)