【NHKマイルC予想2025】波乱含みの3歳G1、人気サイドの信頼度と穴馬の可能性を徹底検証

春の府中で5週連続開催されるG1シリーズの初戦を飾るのがNHKマイルカップ。

過去10年のデータと傾向を見ていくと、3連単10万馬券以上が6回と波乱の頻度は多め。そのうち1回は153万の超高額配当が出ており、G1とは思えないほどの波乱レースとなる。昨年は人気2頭がワンツーを決め、3着には10番人気馬が飛び込む結果となった。荒れる傾向があるとはいえ、過去10年のうち毎年必ず3番人気以内の馬が馬券に絡んでおり、特に連対馬には上位人気が多く名を連ねている。よって、大穴狙い一辺倒では痛い目に遭う可能性も高い。軸馬を選ぶなら2番人気が安定しているが、絶対視まではできない点には注意が必要だ。

前走ローテにも傾向があり、G1組では皐月賞か桜花賞、G2以下ならニュージーランドT、ファルコンS、海外ならチャーチルダウンズCとステップが限られてくる。また、当該レースで掲示板に入るなど一定の着順を確保していないと本番で好走するのは難しい。ただし、着順以上に当時の人気が重要であり、注目度の高かった馬の巻き返しには警戒したい。

牝馬の活躍も目立ち、桜花賞からの転戦組が好走するケースも少なくない。また、近5年で3回馬券に絡んだ川田騎手とルメール騎手は、人気馬に騎乗するなら信頼度がさらに増す。展開面では脚質の偏りが少なく、位置取りよりも東京マイルへの適性を重視したい。注目馬は4頭。

まずイミグラントソングは5戦すべてマイルで安定感は抜群。府中でも勝利実績があり、4戦連続で上がり最速を記録。ルメール騎手とのコンビで、末脚が生きる東京での信頼度は高い。

マピュースはこれまで5戦中4戦が左回りで、デビューから一貫してマイルを使われてきた。右回りの桜花賞でも4着の実績があるが、左回りのマイル戦はお手の物。得意の東京なら前走以上の競馬が期待できそうだ。

アドマイヤズームは2歳G1勝ちの実績を持ち、トライアルのニュージーランドTでも2着と力を示した。前哨戦仕様の前走からの上昇度も高いはずで、初の東京さえ克服できれば勝ち負けだろう。

コートアリシアンはニュージーランドT・3着からの参戦。新潟マイルの新潟2歳S・2着の実績があり、戦歴も含め穴馬として狙ってみる価値は十分ありそうだ。

G1初制覇を狙う若手騎手の勢いや、東京マイル巧者の末脚勝負など、注目点の多い一戦。春のG1シリーズ初戦を華々しく飾る新たなスターの誕生に期待したい。