【マイラーズC予想2025】穴党涙目?!軸は人気馬からが鉄則の堅実レース

日曜の京都メインは春の古馬マイルG1戦線を見据える実力馬たちによる「マイラーズカップ」が行われる。
このレースは、1番人気の信頼度が極めて高く、過去2年連続で優勝。直近6年でも【4勝・2着1回】と安定した成績を残している。一方、10番人気以下の大穴は壊滅的で、馬券圏内に食い込んだのはわずか1回のみ。5番人気以下の馬が絡んでも、年に1頭程度と例外的で、穴狙いが通用しにくいレースといえる。実際、過去10年で3連単10万馬券超えはたった1度。堅めの決着傾向が強い。
人気別成績でも1番人気の複勝率は80%、2番人気でも50%と高水準。基本的には上位人気から軸を選び、相手には中穴クラスまでで構成するのがセオリーとなる。
一見、人気馬有利なら「前走も好成績だったはず」と思われがちだが、実際はそう単純ではない。最近の傾向では、前走で馬券圏外に敗れていた馬の巻き返しも目立っており、着順よりも前走時の人気が重要視される。特に前走で5番人気以内に支持されていた馬の好走が目立ち、それ以上の人気薄だった馬はやや苦戦傾向にある。
また、脚質に関しては先行勢が過去10年で4勝と好成績を挙げているが、差し・追い込みもそれぞれ2勝ずつを記録しており、偏りは小さい。極端な脚質でなければどこからでも勝負できるフラットなレースと見てよいだろう。
年齢別で見ると、5歳までが主力で、過去10年の勝ち馬のうち8頭が5歳以下だった。昨年は6歳馬が勝利しているが、よほどの格上馬でない限り、高齢馬には厳しい条件といえる。
以上をふまえて、注目したいのが次の3頭である。
まずニホンピロキーフ。昨年のマイラーズカップで3着に好走した実績を持つが、当時はまだマイル路線に完全シフトしていなかった印象がある。現在は体質が強化され、マイル戦に特化した走りが板についた。本格化した今なら重賞初制覇も十分に狙える存在だ。
次にセオ。京都金杯4着、東京新聞杯6着といずれも重賞で安定した走りを見せている。特にマイルでは末脚を活かす粘り強さが武器で、展開次第では勝ち負けに加われる力がある。今回のメンバーなら見劣りせず、順当なら好走可能だ。
最後にジュンブロッサム。富士ステークスではソウルラッシュらを下して勝利し、関屋記念でも3着と実績は十分。6歳ながら出走数は少なく、フレッシュな状態を維持している点も好材料。前走の人気は6番手と好走傾向からはやや外れるが、今回のメンバー構成で崩れるイメージは持ちにくい。
全体として、マイラーズカップは人気馬中心の堅実なレース。勢いや実績に加え、前走の人気や臨戦過程を重視しながら、信頼できる軸馬を据えるのが攻略の鍵となる。