【秋華賞2018】ぶっつけでも不安なし?アーモンドアイ一強か

今年の秋華賞は何と言っても目玉はアーモンドアイでしょう。桜花賞とオークスを制し二冠を達成。秋華賞は三冠のかかる舞台となります。

過去に三冠牝馬を果たした馬は4頭おりますが、いずれも王道トライアルのローズSを使っておりました。三冠のかかる立場でオークスから直行するケースは稀。1993年にぶっつけて挑んで敗れたベガなども有名ですね。ただ、アーモンドアイを管理する国枝栄厩舎は2010年に三冠を果たしたアパパネを輩出した名門厩舎。期待せざるを得ないところもあります。

ただ、国枝師は「できるだけ馬に負担をかけないため」とコメントしており、秋華賞後を見据えたローテーションであることを示唆しております。シルクホースクラブの見解では、秋華賞の結果次第ではその次にジャパンカップを予定しているとの事で、国枝師本人の口からも秋華賞後は「ジャパンカップかな」とコメントが出ております。三冠も確かに魅力的ですが、厩舎としてはまだ獲ったことのないジャパンカップを狙いたいという気持ちがあってもおかしくないでしょう。ジャパンカップや有馬記念などこの後も続くG1戦線を見据えているなら、秋華賞ぶっつけも納得です。

アーモンドアイ自身は間隔が空いて挑んだ桜花賞でも勝利しているので、久々でも走ってくれる可能性も大。相手にはクラシックからのライバルであるラッキーライラックや、トライアルのローズSを勝ち上がってきたカンタービレなどの強者がおりますが、いずれも春に降しており、勝負付けが済んだ感も否めません。クラシック上位組のリリーノーブルやマウレアは脚部不安で今回は回避しており、唯一の上位組ラッキーライラックもマイル以上の距離が不安視されつつある。このような条件からも、ぶっつけでも好勝負は十分期待できそうですし、1番人気は濃厚でしょう。

ここを勝利して次のジャパンカップも制したならば、2012年のジェンティルドンナ以来となる三冠牝馬&ジャパンカップ制覇という偉業が達成されますが、果たしてそこまでの最強名牝クラスなのか。史上5頭目の牝馬三冠がかかる秋華賞、新たな名牝誕生となるかに注目です。