【マーキュリーC予想2022】“夏は格より調子”なら、ノーヴァレンダが最有力!

18日(月・祝)は盛岡競馬場で「マーキュリーカップ」が開催。岩手競馬で年度の最初に行われる交流重賞競走で、岩手競馬の夏の風物詩と言えるレースだ。

「夏は格より調子」という競馬の格言があるが、格言通りに買うなら現在3連勝中のノーヴァレンダだろう。昨年12月のスパーキングオールスターC、報知オールスターC、ダイオライト記念を3戦連続で逃げ切って快勝と、好調ぶりを見せている。

とくに前走のダイオライト記念は、プラス14kgで過去最高馬体重となる549kgもスムーズに先手を奪い、地方の雄ミューチャリーやジャパンダートダービー優勝馬ダノンファラオを寄せつけずに逃げ切る圧巻の勝ちっぷりだった。地方勢のダイオライト記念制覇は2009年のフリオーソ以来、実に13年ぶりだった。

今年で第26回目を迎えるマーキュリーCは、過去25回の開催中地方所属馬は2勝のみとJRA勢が圧倒している状況だが、JRA勢の猛追を振り払った勝ちっぷりからも、今年は地方馬のこの馬に注目したい。

盛岡競馬場は地方競馬随一の高低差を誇る競馬場で、3コーナーまでは1.5mの上り坂で、3コーナーからは4mもの勾配を一気に後続馬が駆け降りて加速を開始する。最後の直線は300mで、1.5mを上る坂だ。先行馬にとっては厳しいコース形態となっており、相当なスタミナを要求される。

ノーヴァレンダの持ち味は「機動力」と「先行力」。盛岡のコーナーは地方競馬場の中では比較的緩やかなカーブとなっており、差し馬勢に有利なコース形態となっている。今年は有力な先行勢も多く、コース形態も逃げ馬にはタフなコース形態と厳しい条件が揃っている。

ただ、2020年の佐賀記念は好位から末脚を伸ばして3着に好走、2019年もマイルの全日本2歳優駿を番手追走から抜け出して押し切る競馬で快勝しており、タフな競馬も対応できそうな気配は十分。2走前の報知オールスターCでは同レースが2100m戦になった2007年以降のレースレコードで逃げ切っており、スピードとスタミナの両方を兼ね備えている。

手強いJRA勢を下してきた経緯と今の勢いなら、ここも当然勝ち負けになるだろう。