【スパーキングレディーC予想2018】未経験のマイルで輝き放てるか、オウケンビリーヴ

ホッコータルマエ、コパノリッキーの引退後は混戦の様相を呈していたダート界ですが、これまでムラっ気のあったゴールドドリームが上半期はフェブラリーSで2着、かしわ記念、帝王賞を勝利するなど、安定感を手に入れ現在は頭一つ抜けた存在にたどり着いた感があります。一方で、ダート牝馬路線はまだまだ混迷の只中にあり、サンビスタ、ホワイトフーガの後継者と言える馬は不在と言ってよいでしょう。

そんなダート女王候補に名乗りを上げる馬が現れるかどうか、夏の牝馬限定Jpn3スパーキングレディーカップが今週5日に川崎競馬場で開催されます。中央からはともに久しぶりのダート出走となるリエノテソーロ、ラビットランが有力視されていますが、私が注目したいのは牡馬相手の準オープンを勝利したオウケンビリーヴ。前走はオープンの壁に跳ね返されましたが、牝馬限定ならぜひ見直したい一頭です。

ここまでの戦績を見る限りスプリント路線で強さを発揮し、ダート転向後は一貫して1200mに使われてきた馬なので、今回の1600mの舞台はやや長いのではないかという嫌いはあるものの、鞍上には前々走で勝利に導いたルメール騎手を再度確保しての参戦というのは強みとなります。

血統背景を見ても兄弟にはダート馬が多く、アイスドール・バトードールといったオープン実績のある馬もいます。また、叔母にはトゥザヴィクトリーもいるため、距離延長も血統的には無茶なものではないのかもしれません。

スパーキングレディーカップは過去5年のデータでは勝ち馬が全て中央勢ということで、特に地方馬にとっては劣勢となるレースですが、TCK女王盃競走でも2着になった元中央所属のブランシェクールもいるため中央勢も楽観視はできません。平日木曜日の開催ですが、ナイター開催のメインレースで発走は20時10分ということで、都心にお勤めで間に合う方はぜひ川崎競馬場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。