【大沼ステークス2025予想】武豊騎手、函館で勝ち星量産も関東馬は黄色信号か?

今週日曜の函館メインレースは、ダート1700メートルで行われる3歳以上オープンの別定戦・リステッド競走「大沼ステークス」。

このレースは、将来的なダートG1馬の登場も見込める一戦であり、2023年の勝ち馬ペプチドナイルは後にフェブラリーステークスを制覇した実績を持つ。ただし、2021年は札幌開催で行われたため、参考データとして有効なのは2020年および2022年から2024年の計4回だ。

その過去4回の傾向を見ると、1番人気馬はいずれも連対を果たせておらず、2番人気と3番人気の馬がそれぞれ1勝ずつにとどまっている。一方で、6~9番人気のいわゆる中穴ゾーンから2勝が出ており、波乱含みの決着が多いレースといえる。

所属別の成績では、関東馬の成績が芳しくない。過去に3番人気以内に支持された関東馬は一度も連対しておらず、今年出走予定の関東馬ショウナンライシン(美浦・大竹厩舎)は、その点で不安材料を抱える。エスケンデレヤ産駒の5歳牡馬で、もし人気を集めるようなら慎重な取捨選択が求められる一頭だ。

世代別では、5歳馬と6歳馬がともに2勝を挙げており、安定した成績を残している。対照的に4歳馬は苦戦傾向があり、今年該当するジャスティンアース(キズナ産駒・4歳牡馬)は武豊騎手とのコンビで出走予定。武騎手は函館開催で好調な成績を収めているが、過去データを踏まえると過剰な人気には注意が必要だ。

近年の傾向を踏まえると、大沼ステークスは人気馬を安易に信頼できない一戦であり、例年通り穴馬からの馬券戦略が有効といえるだろう。波乱を警戒しつつ、伏兵の台頭にも目を配りたい。