【香港マイル2020】マイルで開花オーダーオブオーストラリア、欧州不遇のレースで再度大駆けなるか

今週末に香港で開催の香港国際競走のうち、アドマイヤマーズの連覇に期待がかかるのが香港マイルです。

登録10頭のうち海外からの参戦がアドマイヤマーズに加え、アイルランドからのオーダーオブオーストラリアトローマナイズドの合計3頭と、地元香港勢の多めなレースとなっています。

香港勢からは連勝中のゴールデンシックスティや、このレース常連とも言えるビューティージェネレーション、更に昨年はアドマイヤマーズの2着に食い込んだワイククなどが人気となりそうで、過去10年を見ても日本と香港が優勝を独占しており、アイルランド勢にとっては厳しい一戦となります。

そんな中であえて注目してみたいのが、前走ブリーダーズカップマイルでデビュー戦以来となる1600mへの挑戦を繰り上がり出走で叶え、強気の競馬で見事押し切り勝利を飾ったオーダーオブオーストラリアです。

今年の凱旋門賞を制したブドー騎手が前走に続き騎乗するのも頼もしいところです。今年はフランスダービーに出走するなど、芝2000m~2400mを中心のローテーションでしたが、結果的にはマイル適性の高さを示した一年となっています。

前走はクビ差の接戦ということもあり、展開がハマった面もあるかもしれませんが、出遅れながらも4番手まで押し上げて、残り200mで先頭に立つ強気の競馬で勝利しました。今回は地元香港勢を含め、アドマイヤマーズなど前目で競馬したい馬が多いだけに、展開面が読みにくい面もありますが、再度の大駆けも十分見込める素質は持っているのではないでしょうか。

香港国際競走において香港カップや香港ヴァーズでは存在感を見せることも多い欧州勢ですが、後塵を拝しがちなマイルで今年は花を咲かせるか、オーダーオブオーストラリアにとっては前走がフロックか否かの試金石となる見ごたえのある一戦となりそうですね。