【大阪杯2025予想】1番人気が勝ちきれず波乱含み!「先行脚質」と「実績」が勝負を分ける

春の古馬王道路線におけるG1初戦は「大阪杯」。かつてはドバイの影に隠れる存在だったが、現在では1着賞金が天皇賞(春)や宝塚記念と並び、国内G1としての地位を確立した。
過去10年のデータを見ると、1番人気の成績は【2-2-2-4】。ダービー卿チャレンジトロフィー同様、人気馬が必ずしも勝ちきれない傾向がある。昨年も1番人気馬は馬券圏外に消えており、波乱要素の強いレースだ。
傾向として、1番人気で馬券に絡むには、G1を2勝しているか、G2以上を2勝+G3を1勝の重賞3勝以上という明確な実績が求められる。昨年の1番人気はダービー馬だったが、重賞2勝止まり。過去にはG1を3勝していたエフフォーリアですら崩れており、実績がすべてではない難しさがある。
とはいえ、今年のメンバー構成を考慮すると、求められる条件はやや緩和されそうだ。前走が国内外のG1でなければ、休み明けでの参戦には慎重な評価が必要。ただし、中山記念、金鯱賞、京都記念といった中距離G2を経由していれば、巻き返しの可能性は高まる。
また、前走での着順よりも人気のほうが重要で、3番人気以内に支持されていたかどうかがカギとなる。前走で人気・好走、今回も上位人気という“人気の継続性”が馬券的中のヒントだ。
脚質別では、先行馬が【5-5-4-24】と5勝を挙げ、逃げ馬も2勝しているように、前でレースを運ぶタイプが優勢。毎年のように先行馬2頭が馬券に絡む傾向が続いている。牝馬の連対は近年途絶えているが、昨年も3着に食い込んでおり、軽視は禁物だ。一方、6歳以上の高齢馬は成績が振るわず、データ的には割引が必要。
騎手の動向も見逃せない。2021年以降では川田将雅、武豊、横山和生の3人が連続で馬券に絡んでいるが、今年この中で継続騎乗しているのは横山和生のみ。彼が騎乗するべラジオオペラは、昨年このレースで2番人気から勝利を挙げた実績があり、当然、勝ち負け候補の1頭。懸念があるとすれば、1番人気に支持された際のジンクス程度だ。
シックスペンスは、毎日王冠と中山記念の重賞2連勝で勢いに乗る4歳馬。適性はマイル〜1800m寄りかもしれないが、2000mも十分守備範囲だ。そろそろG1タイトルが欲しいところで、この一戦にかける陣営の思いも強い。
ステレンボッシュは、前走が昨年12月の香港ヴァーズでの3着。海外遠征明け&約4ヶ月ぶりのレースとなる。牡馬混合の古馬G1に挑む形だが、現メンバーなら互角の力関係。おそらく1番人気に推される可能性が高そうだが、基本的に差し・追い込みの競馬を得意とするため、先行有利な大阪杯の条件とは噛み合わない。休み明けの状態も未知数で、買いづらい面もある。
ホウオウビスケッツは、金鯱賞で2着から中2週のローテでの参戦。前走は人気に応えられなかったが、内容自体は悪くなく、状態は上昇気配。先行力に優れ、今回の展開ともかみ合いそうだ。2枠2番という絶好枠を引いた点も追い風で、馬券圏内の可能性は十分にある。
実績馬が一堂に会する春の中距離頂上決戦。頂点に立つのはどの馬かに注目だ。