【中山記念2020予想】ペルシアンナイト、完全復活へ万全

今週からは中山競馬が開催。開幕を飾るのはG2「中山記念」です。春のG1戦線を目指す有力馬達が集まる一戦ですが、ここ5年は10~11頭立てと少頭数でのレースが続いており、今年は9頭立てと例年以上に寂しい頭数となりました。

とは言え、出走馬にとっては多頭数による不利の危険が少なくなる点は魅力でしょう。また、ファンとしても紛れが少なくなることで予想も幾分しやすくなるでしょう。

そんな中山記念で今回特に注目しているのは、6歳のハービンジャー産駒ペルシアンナイトです。

3歳時に皐月賞で2着に好走した後、同年のマイルチャンピオンシップを勝利し、G1初制覇を達成。4歳では大阪杯とマイルチャンピオンシップで2着に好走するなどG1戦線で活躍しました。

ところが5歳馬となった昨年春は、大阪杯、安田記念とともに二桁着順の大敗を喫してしまうなど、スランプに陥った感が出てきました。「燃え尽きたか」という声も囁かれる中、昨年夏に初めてブリンカーを装着すると札幌記念5着、毎日王冠4着、マイルチャンピオンシップ3着、そして香港マイルでも5着と連対までは出来ないものの、掲示板を外すようなレースはなくなりました。

ブリンカーの効果があったとも言えそうですが、前走の香港マイルではブリンカーを外しておりますし、今回の中山記念でもブリンカーの装着はなしで挑む予定となっております。集中力が切れていたところでブリンカーの効果がうまく働き、近走でようやくレース感を取り戻してきたという感じでしょうか。

休み明けはあまり走らないのでそこだけがネックですが、凡走は少なくいつも善戦してくれる馬ですし、相手関係を見ても勝ち切れないとしても馬券圏内に食い込んでくる可能性は十分あると言えるでしょう。また、同馬を含めてここは「叩きの一戦」とする有力馬達が多く、状態の差で結果が変わってくる可能性も高そうです。ペルシアンナイトの最終追い切りを見ますと、ウッドで併せ馬を行い83.8-38.0-12.1秒と好時計をマークして3馬身先着する好内容でした。普段の休み明け初戦よりも動けており、心身ともに臨戦態勢は整ってきた感があります。

前走の香港マイルは力のいる馬場も敗因の一つと考えられますが、今回は開幕週ということで馬場の適性も向いてきそうです。また、舞台は得意の右回りということでコース適性面でアドバンテージを取れそうですし、頭数・メンバー構成的にも今回はスローペースとなる可能性が高そうで、序盤はゆったり、後半は段階的な加速ラップという得意の競馬が展開できるのではないでしょうか。早めのロングスパート持久力勝負に持ち込めば、最後の直線は見せ場を作ってくれるでしょう。

近走の負けで人気が落ちるなら、今回はかなり狙い目の1頭となりそうです。ということで、今年の中山記念は復調気配漂うペルシアンナイトを中心に勝負したいと思います。