【安田記念2019予想】反撃なるかペルシアンナイト、スムーズな競馬できれば

春のマイル王者決定戦「安田記念」が行われます。今年の安田記念は例年にも増して注目度の高い一戦となっておりますが、その理由は何と言っても歴史的名馬と言われるアーモンドアイの出走に加え、4歳馬世代最強の呼び声の高いダノンプレミアムまでもが順調にマイル王決定戦に矛先を向けてきたからでしょう。G1馬の出走も今年は7頭と多く、ハイレベルな一戦が繰り広げられそうです。

そんな豪華なメンバーで注目しているのは、2017年のマイルCSの覇者ペルシアンナイトです。

ペルシアンナイトはハービンジャー産駒の5歳牡馬で、3歳時にマイルCSを制したG1馬です。その後も、昨年の4歳時には大阪杯とマイルCSで2着に入着しており、G1戦線で活躍しております。

ただ、今年は初戦の金鯱賞で4着に入着後、2戦目の大阪杯では3番人気に推されながらも11着と初めて二桁着順に敗れ、大きく順位を落とします。内枠有利な馬場だった上に、3~4コーナーでは外を回るロスもあったため、最後は脚色が悪くなってしまったという印象でした。結局勝ち星は2017年のマイルCS以来挙げれておらず、アーモンドアイやダノンプレミアムとの比較においても厳しい戦績と言えるかもしれません。

安田記念は昨年も出走しており、今年は二度目の挑戦となります。結果だけ見れば2番人気に推されながらも6着敗退と期待を裏切る順位でしたが、内容を振り返ってみれば今年も好走するチャンスは十分あると言えるでしょう。

今年の東京競馬場はレコード続出で速い時計での決着が続いておりますが、昨年の安田記念も勝ち時計が1分31秒3とレコードタイの速い時計がでております。そんな中でペルシアンナイトは勝馬から0.4秒差の6着に終わっております。7番手で抑えたまま、抜群の手ごたえで直線に向きますが、残り300~400mで前が詰まり、ラスト1Fから怒涛の追い上げをやっと見せたところでゴールとなってしまいました。

勝ったモズアスコットとは残り400mでは同じ位置取りでしたが、2頭だけの勢いを見比べてみると、前が詰まった瞬間以外はほぼ同じような伸びを見せておりました。タラレバではありますが、前が詰まっていなければもっと上の順位に入着していた可能性は高そうです。

昨年の安田記念は淀みのない速いペースで、コーナーのラップも例年以上に速いレースでした。昨年のように直線で馬群が密集して詰まるようなレース展開ではなく、最後の直線では馬場全体を使った純粋な力勝負の追い比べとなれば見せ場も作れるでしょう。昨年の安田記念や前走の大阪杯では直線で詰まって十分に力を発揮できずに終わっているので、スムーズな競馬さえできれば2強相手にも十分好勝負が可能でしょう。

ということで、令和初の安田記念は、ペルシアンナイトが歴史的名馬にも引けを取らない実力を発揮してくれると期待したいと思います。