G1馬3頭輩出した名牝ハルーワスウィートに暗雲立ち込める?

先日のジャパンカップではキタサンブラック、レイデオロを抑え5番人気で優勝したシュヴァルグラン。大魔神・佐々木主浩オーナーの所有馬ということでも有名だが、何よりも姉ヴィルシーナ、妹ヴィブロスとG1馬に挟まれた血統面でも注目の集まっていた存在。妹ヴィブロスの勝利により母ハルーワスウィートの評価は確固たるものとなったが、今回のシュヴァルグランのジャパンカップ勝利は更にその価値を指数関数的に高めたと言っても過言ではない。

ヴィルシーナとヴィブロスには牝馬であること、父ディープインパクトなど共通点も多かったこと、またヴィルシーナの牝馬三冠を全て阻んだのが歴史的名馬の1頭であるジェンティルドンナであることから、ヴィブロスの活躍に関しては結果的に想定の範囲内といったところもあったかもしれない。

反対に、ヴィブロスが結果を出した時にはやはりハルーワスウィート×ディープインパクトの牝馬であることが重要視され、相対的にシュヴァルグランが評価を落としたように感じる。昨年3着だったにもかかわらず5番人気での出走というところからも推して図れるだろう。そこで今回の逆転劇なのだからハルーワスウィートに惚れ込んで産駒を全て買い占めているオーナーにとっては何よりも嬉しいことだったろう。

しかしながら、G1馬3頭を輩出し、歴史的名牝の中でも上位として仲間入りしたであろうハルーワスウィートの今後に暗雲が立ち込めている。

2007年に引退・繁殖入りしそのまま初年度にはダンスインザダークの産駒を受胎、2008年に初年度産駒を産み、これまでに育った産駒は5頭。その内3頭がG1馬というのだから守護神・大魔神のもとに超高打率の手駒が揃ったわけだが、問題その後が続いていない点だ。今年4歳になったヴィブロスを最後に次の産駒の競走馬登録がないままなのだ。

残念ながら今年のオルフェーヴル産駒も流産してしまったという報道も入った。その上にはディープインパクトやハーツクライの産駒が続いてはいるのだが、名前もつけられておらず、競走馬としては登録がされていない模様。ハルーワスウィートは今年で16歳ということで繁殖を上がるにはまだ少し早いが、まだまだ若いとは言い難い年齢。出産は体力を体力を使う大仕事に違いなく、今後にも期待がされる牝馬だけに慎重を期しているのかもしれない。