クイーンカップ(G3)注目馬情報・ペルソナリテ

春のクラシック第1弾・桜花賞(G1)に向けて、3歳牝馬の戦いも本格的に熾烈な争いになってくる。今週のクイーンカップも桜花賞に向けての大事なステップレースの一戦である。

個人的に、このクイーンCは、桜花賞ではなくオークス(G1)に向けても見逃せない戦いになると感じている。

99年のオークスを勝ったウメノファイバーを始め、04年のダイワエルシエーロ、3着に敗れはしたが、ホエールキャプチャなど、実はオークス好走馬も輩出しているクイーンC。同じ東京競馬場ということもあるにせよ、距離の違いは800mと短くないのだが、どこかリンクする部分もあるのだろうか。

今年のクイーンCで少し注目してみたいのが、前走・阪神JF(G1)・6着のペルソナリテ。6月のメイクデビューを勝ち上がると、夏の新潟開催のダリア賞(OP)も内々の厳しいところから優れた勝負根性を見せつけてデビュー2連勝を決めた。

次走の新潟2歳S(G3)は、今年のクラシック戦線の注目馬であるロードクエストの前に1秒差をつけられて完敗はしたが、2着のウインファビラスとは、コンマ3秒差の4着に入線している。2着のウインファビラスは、その後、阪神JFで2着に入るなどしており、決して弱いメンバーと接戦しているというわけではないだろう。

阪神JFのペルソナリテは、スタート直後にダッシュがつかずに最後方からのレースとなったが、直線では阪神外回りの長い直線をフルに活かして、6着にまで押し上げた。上がりはメンバー最速であり、一定の能力の高さは十分に見せてくれたレースではなかっただろうか。勝ち馬のメジャーエンブレムには0.7差をつけられはしたが、2着のウインファビラスとは0.4差であり、このタイム差であれば、展開ひとつで逆転は可能にもなる。

ロードクエストやメジャーエンブレムなどには完敗しているため、トップクラスとの力差があるのは正直否めないが、桜花賞やオークスでの穴馬的存在として覚えておいても損はないと感じるペルソナリテの競馬っぷりである。今週のクイーンCは、2歳女王も出走するため、まずは、昨年の年末からの力関係に変化はあるのかなどに注目してみたいと感じている。