ラジオNIKKEI賞の過去データが導き出した1着と2着の傾向とは?

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ハンデ戦になってからの変化

さて、今週末は福島でラジオNIKKEI賞(GⅢ)が開催される。
同レースは'06年に「ラジオたんぱ賞」から「ラジオNIKKEI賞」へと名称が変わり、負担重量もこの年から別定からハンデ戦となった。このレースは日本ダービーへの出走が叶わなかった馬が上位を争う傾向にあったことから"残念ダービー"とも呼ばれていた。近年では条件戦を勝った馬の好走も多く見られることからその傾向は薄れてきているようだ。
ハンデ戦に変わってから勝馬の傾向も変化があるようなので、'06年からのデータを中心にレースの傾向を分析してみたいと思う。今回ハンデ戦となった'06年から'14年までの9年間で1~3着に入着した馬の前走と前走の人気のデータをまとめてみた。

1~3着馬の前走と前走の人気('06~'14年)

1~3着前走前走人気
20061着-タマモサポート
2着-ソングオブウインド
3着-ステラマドレード
青葉賞(GⅡ)
夏木立賞(500万下)
500万下
6番人気
2番人気
1番人気
20071着-ロックドゥカンブ
2着-スクリーンヒーロー
3着-イクスキューズ
マカオJCT(500万下)
エーデルワイスS(1000万下)
NHKマイルカップ(GⅠ)
1番人気
8番人気
8番人気
20081着-レオマイスター
2着-ノットアローン
3着-ダイバーシティ
エーデルワイスS(1000万下)
白百合S(OP)
500万下
3番人気
1番人気
2番人気
20091着-ストロングガルーダ
2着-サニーサンデー
3着-ストロングリターン
エーデルワイスS(1000万下)
プリンシパルS(OP)
葵S(OP)
1番人気
13番人気
1番人気
20101着-アロマカフェ
2着-クォークスター
3着-レト
青葉賞(GⅡ)
プリンシパルS(OP)
NHKマイルカップ(GⅠ)
12番人気
7番人気
9番人気
20111着-フレールジャック
2着-マイネルラクリマ
3着-カフナ
500万下
白百合S(OP)
プリンシパルS(OP)
1番人気
2番人気
3番人気
20121着-ファイナルフォーム
2着-ヤマニンファラオ
3着-オペラダンシング
500万下
白百合S(OP)
江の島特別(1000万下)
1番人気
4番人気
8番人気
20131着-ケイアイチョウサン
2着-カシノピカチュウ
3着-アドマイヤドバイ
稲村ヶ崎特別(1000万下)
NHKマイルカップ(GⅠ)
500万下
2番人気
12番人気
1番人気
20141着-ウインマーレライ
2着-クラリティシチー
3着-ウインフェニックス
青葉賞(GⅡ)
500万下
NHKマイルカップ(GⅠ)
13番人気
1番人気
9番人気

条件戦組強し

こうして見てみると、500万、1000万の条件戦組の好走が多いことがわかる。過去9年だけで6勝もしており、2着も3回、3着も4回とほぼ毎年馬券に絡んでいる。そしてそのほとんどが前走1、2番人気である。条件戦組で前走1、2番人気だった馬は要注意だ。

重賞なら青葉賞組

前走が重賞だった馬だと青葉賞とNHKマイルカップのみだが、NHKマイルカップ組は2、3着こそ多いものの勝馬は出ておらず、3勝をあげている青葉賞組が圧倒的である。今年2015年に出走する馬だと青葉賞から来る馬はストレンジクォーク(青葉賞10着)のみが当てはまる。

OP戦組は連対率高い

OP戦は勝馬こそ出ていないものの、2着が5回と連対率が一番高い。とくに白百合S組の好走が目立つ。今年2015年に出走する馬だと白百合Sから来る馬はマイネルシュバリエとミュゼゴーストの2頭。連下まではあると見てよさそうだ。

あくまで数多くあるデータの内の一部に過ぎないが、傾向からして"格よりも勢い"を重視した方が良さそうな印象だ。買う馬に迷ったら上記のデータを参考にしてみてはいかがだろう。