【スプリンターズS】レッドファルクス連覇濃厚?嫌う材料見当たらない

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春の最後のG1から3ヶ月。秋のG1シーズン開幕の狼煙を上げる「スプリンターズS」が今年もいよいよ開幕する。

今回推奨したい馬は、今年の優勝の最有力候補で昨年の覇者であるレッドファルクスだ。安田記念3着以来の一戦になるが、臨戦過程は問題ない。昨年もCBC賞からスプリンターズSに直行しているように、真夏はレースに使わないスタイルで今年も挑む。少し距離が長いと思えた安田記念だったが、結果は勝ち馬と0.1秒差の3着。確実に馬はパワーアップしている。連覇へ向けて順調にここまで駒を進めてきている。

集まったメンバーが豪華に見えるのは久しぶりのG1だからか、各馬の実力を見誤りたくないところだ。比較的先行馬が多く、どの馬がハナを切るかも読み辛い。中山芝1200mは坂の頂上からのスタートで、道中はほとんど下り坂となっているコースだ。日本の競馬場でも有数の高速コースとなっており、スローになることはほとんどない。前半3ハロンは間違いなく33秒台。流石にこのラップでの逃げ切りは難しいだろう。

過去には全くのノーマークのダイタクヤマトが2000年に16番人気シンガリ人気で逃げ切りを決めており、2004年のカルストンライトオも逃げ切りを決めている。逃げ切ったのはここ20年でこの2頭くらいで、なかなか逃げ馬には厳しいデータとなっている。レッドファルクスにとっては今回おあつらえ向きの展開となりそうだ。

しかし、それでも昨年は3~4コーナーで進路を確保できないまま我慢の展開となり、後半要素を高いレベルで問われる競馬となった。それにも関わらず、ゴール前はグイッと伸びて差し込んだのだからやはり強い馬。今年はメンバーの脚質を考えれば展開は向く可能性が高い。さらに、2走前のスプリングSでは重馬場で勝っているが、超高速馬場の中京1200mの実績からも、高速の馬場の方が合っていることは確か。今週は雨も降っていないので、馬場も向いてきそうだ。

昨年は脅威だったビッグアーサーも今回は9ヶ月ぶりと長期休養明け、代わりに人気を集めるは夏場のスプリントを使われたG3馬といった状況だ。レッドファルクス以下の上位勢の人気が割れそうな気配が漂っており、そうなれば馬券的には1番人気候補でもあるレッドファルクスから流しても、配当はそこそこつくのでおいしいレースとも言えるだろう。距離を延長した安田記念のレース内容も良く、臨戦過程も良い、大きな脅威となる相手も不在、距離はベストの1200mに戻る。敢えて嫌う材料が見当たらないのが推奨の理由、あとはヒモ選びに専念したい。