株価大暴落に見る競馬と経済の関係性

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競馬が斜陽産業と言われはじめたのはいつ頃からのことでしょうか。

馬券の売上でいうとピークはバブル期からバブル崩壊頃と言われ、そこから右肩下がり、一向に持ち直す気配もなく斜陽産業とまで言われるようになってしまいましたが、今年に入り中央競馬のみならず、地方競馬・ばんえい競馬でも売上回復の報道がされるようになりました。

バブル崩壊後から下り坂で最近になり持ち直してきたというと、株価や景気などが非常にリンクするように思います。とはいえ、長期的に見れば景気の波は下り坂というものの、景気の波とも言うように上下は基本的にブレていますが競馬はずっと下り調子だったため、シルエットとしてはリンクしているものの厳密に言うと若干のずれがあります。

実際に帳簿をつけてそろばん弾いて競馬に取り組んでいる人がどれほどいるでしょうか?中にはもちろんいるでしょうが、競馬人口を分母とすると非常に少ないと言わざるを得ないでしょう。

反面、どんぶり勘定で投資に挑む投資家はまずいないでしょう。入出金の明細、資産の目減り、敏感に反応するはずです。この感覚の違いが景気と競馬売上の曲線に微妙なずれをもたらしているのではないでしょうか。

競馬において一世一代の大勝負を賭ける方がどれほどいらっしゃるか知りませんが、可処分所得にて競馬を楽しむのが通常だと思います。多少無理をして生活費にまで手を出したとしても、無理の利く範囲での無理というものがほとんどでしょう。

結論からいうと、実際の日経平均株価等とリンクはするものの、それらよりも"可処分所得が十分にある"と思える雰囲気こそが競馬の売上に直結するのではないかと考えています。

ここ連日の株価暴落報道などを見ると、株式など1つも保有していない私も、何か懐事情が危険な思いを描いてしまい、出費を抑えてみようかな、と考えてしまいます。

せっかく近年稀に見る競馬界への追い風が吹いている最中なので、不景気など今はまだやってこないでもらいたいものです。